シスコシステムズ、通信速度322Tbpsの超高速ルータ「CRS-3」を発表

文:Marguerite Reardon(CNET News) 翻訳校正:編集部2010年03月10日 11時15分

 Cisco Systemsは、同社ビジネスの根幹は今もまだルータであるということを改めて主張している。しかし、今回の場合、それは普通のルータではないかもしれない。

 Ciscoは米国時間3月9日、世界の大手インターネットサービスプロバイダー(ISP)向けに同社の次世代インターネットルータである「Cisco CRS-3 Carrier Routing System(CRS)」を発表した。Ciscoはこの発表について少々大げさに宣伝しすぎだったかもしれない。同社は「インターネットを永久に変える」とした発表を2週間かけてカウントダウンし、「CRS-1」と呼ばれる既存の「コア」ルータのアップグレード版のように見える製品を披露した。

 大規模な宣伝によって真に革命的な部分が正確に伝わらなかったかもしれないが、それでもCiscoの発表が重要であることに変わりはない。この新しいルータは、旧世代ルータの12倍のトラフィック容量を提供する。2004年に発売された旧機種のCRS-1と比べると、3倍以上高速だ。そして、Ciscoによると、CRS-3は毎秒322テラビットのデータ処理が可能で、中国の全国民が同時にビデオ通話を行っても大丈夫だという。

Cisco CRS-3 Carrier Routing System(CRS) 提供:Cisco Systems

 新ルータの基本価格は9万ドルで、世界の大手ISPを対象に販売される予定だ。これらの大手ISPは、10Mbpsのブロードバンドサービスを消費者に提供している、一般的なISPではない。AT&TやVerizon Communications、Level3、Sprintといったこれらの企業は、「インターネットバックボーン」として知られているものを通じて、米国の大量のインターネットトラフィックを集積したり、転送したりするISPである。

 Ciscoの新ルータが導入されても、一般のブロードバンド利用者は変化に気づかない可能性が高い。しかし、利用者は時間がたつにつれて、アップグレードされたインフラストラクチャの恩恵を実感するようになるだろう。CiscoのCRS-3を利用することで、これらのインターネット・バックボーン・サービス・プロバイダーは容量を増強可能になり、特にHDテレビやビデオ会議、3Dテレビのような動画ベースのサービスがマスマーケットで提供されるようになる。

 Ciscoの最高経営責任者(CEO)であるJohn Chambers氏は、この新ルータは、動画のおかげで急激な成長が予想される次世代インターネットの基盤としての役割を果たすと述べた。

 「動画はキラーアプリケーションだ」とChambers氏は述べる。「動画はインターネットを活気づかせる。そして、これからネットワーク上に登場するデバイスの多くは、迅速に動画に対応するだろう」(Chambers氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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