富士フイルムは3月9日、光学式10倍ワイドズームレンズを搭載した「FinePix JZ300」、超広角24mmから超望遠720mmまでの撮影ができるロングズームデジタルカメラ「FinePix HS10」、有効画素数1200万画素の「FinePix F80EXR」の3機種を発表した。4月17日に発売する。価格はオープンだが、店頭想定価格は、FinePix JZ300が2万7000円前後、FinePix HS10が5万円前後、FinePix F80EXRが3万7000円前後となる。
FinePix JZ300は、広角28mmからの光学式10倍ズームレンズを搭載し、幅広い撮影シーンに対応する。非球面レンズの採用やレンズ駆動の改良により、レンズユニットを小型化することで、10倍ズームレンズを内蔵しながら最薄部22mm、重量約165g(付属バッテリ、メモリカード含む)のコンパクトボディを実現したとのことだ。
有効画素数1210万画素の1/2.3型正方画素CCD原色フィルタを採用。ISO3200での高感度撮影ができるほか、カメラを被写体に向けるだけで6種類の撮影シーンを認識する「シーンぴったりナビ」や、顔検出機能「顔キレイナビ」を搭載した。手ブレの影響を受けやすい高倍率ズーム使用時には、光学式手ブレ補正機能により手ブレを抑えるという。
さらに、撮影済み画像検索時には、グループに分けて簡単に検索できる「ピクチャーサーチ」を搭載。メモリーカードに大量の画像が保存されていても、見たい画像をスムーズに検索できる。また、高速赤外線通信にも対応した。本体カラーはシャンパンゴールドとブラックの2色から選択できる。
FinePix HS10は、光学式30倍ズームレンズを搭載したレンズ一体型モデル。富士フイルムによると光学式30倍のマニュアルズームレンズを搭載したのは世界で初めてとのことだ。超広角24mmから超望遠720mmまでの撮影がこれ1台でできる。
手ブレ補正には新開発の「5軸手ブレ補正」を採用。従来のジャイロセンサによる縦回転、横回転のブレ補正に加え、垂直、水平、光軸回転の計5方向の手ブレ補正を可能にした。
撮像素子には、1030万画素の裏面照射型CMOSセンサを採用。最速毎秒10コマの高速連写や最速毎秒1000コマのハイスピード動画撮影が可能。ステレオ音声付きのフルハイビジョン動画記録にも対応する。
さらに1回のシャッターで高速連写した5枚の画像を重ね合わせ、動いている被写体を自動で取り除く新機能「動体キャンセル」を搭載。被写体の連続した動きを1枚の画像に合成する「動体キャッチ」も備え、スポーツのフォーム確認などに活用できるとのことだ。
このほか、目をファインダに近づけるだけで、モニタ表示からファインダ表示に自動的に切り替えるアイセンサや、ハイアングル・ローアングル撮影時に役立つ角度可変の3.0型マルチアングル液晶モニタなど、操作性も充実している。本体カラーはブラックのみ。
FinePix F80EXRは、撮像素子に有効画素数1200万画素の「スーパーCCDハニカムEXR」を搭載。被写体までの距離や被写体と背景の明るさなどの情報をもとに、カメラが6つのシーンを認識した上で、シーンに合わせて、高感度・低ノイズ優先/ダイナミックレンジ優先/高解像度優先と3つの方式を自動で切り替える「EXR AUTO」を搭載する。
FinePix JZ300同様、ピクチャーサーチや顔キレイナビ、高速赤外線通信も搭載。3.0型のハイコントラストで広視野角液晶モニタを採用し、撮影時のフレーミングや再生時の視認性を高めた。本体カラーはシルバー、ピンク、レッド、ブラックの4色となる。
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