Microsoftの最高財務責任者(CFO)を務めるPeter Klein氏は米国時間3月2日、同社は今後18〜24カ月間に企業による支出が増加すると予測しており、企業によるPCやサーバの購入の増加によって恩恵を受けることを期待していると述べた。
Klein氏は、サンフランシスコで開催されたMorgan Stanley TechnologyのMedia and Telecomカンファレンスで、「景気の回復とともに、われわれは成長に向けた準備がしっかり整っている」と述べた。ウェブキャストで提供された講演の中で同氏は、大企業の大多数が「Windows 7」の導入を計画していると述べた。
Klein氏は、「企業の買い替えサイクルが始まるだろう」と述べた。「それがいつ開始するか、どの程度の速さで進行するかははっきりとはわからない」(Klein氏)
またKlein氏は、Microsoftが現在までにWindows 7のライセンスを9000万本販売したと述べた。同社は以前、2009年12月の時点で販売数が6000万本を超えたと述べていた。
11月にCFOに就任したKlein氏は、Microsoftが、「Office 2010」発売前に「Office 2007」を購入した顧客に、無償または低価格でOffice 2010へのアップグレードを提供するプログラムを開始する計画であることも認めた。
2月には、Microsoftのある従業員が、このプログラムの詳細情報をブログ投稿にリークしたが、すぐに削除されたということがあった。Klein氏は、Microsoftは今四半期の売上高のうち、3億〜3億5000万ドルを繰り延べる予定だと述べた。今四半期は3月末までであるため、同プログラムが3月中に開始することを示唆したことになる。Office 2010は、6月にリリース予定である。
消費者向け製品については、「Xbox」向け「Project Natal」と「Windows Phone 7 series」の両製品をクリスマスシーズンまでに市場に提供することをMicrosoftは非常に楽しみにしているとKlein氏は述べた。
「Natalについては、これ以上うれしいことはない」とKlein氏は述べた。財務に関する話題の中でKlein氏は、Natalのリリースにより、Xboxの新規ユーザーは増加し、Xboxの既存ユーザーはさらにソフトウェアを購入することになるだろうと述べた。
また同社は、経費を抑える予定であり、今後1年間の営業経費は270億〜275億ドルの間になる見込みだと述べた。それにより、売上高と利益の両方において「非常によい結果」が得られるはずであるとKlein氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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