Googleは、同社製ブラウザのプライバシー機能を改善し、4言語のウェブページに対応する自動翻訳機能を導入したWindows向け最新ベータ版「Chrome 4.1 beta」を発表した。
Googleは、米国時間3月1日にリリースした新ベータ版について、クッキー、画像、JavaScript、プラグイン、ポップアップに関するブラウザの扱いをサイトごとに設定可能になったと述べた。たとえば利用者は、信頼できるサイトからのみクッキーを受け入れるように設定できる。
Googleのミュンヘンオフィスでエンジニアリングディレクターを務めるWieland Holfelder氏は、声明で次のように述べた。「ブラウザはおそらく、今日のコンピュータ利用者にとって最も重要なソフトウェアだろう。当社はまた、この新リリースでユーザーに対して、ウェブサーフィン時の各自のプライバシーに関する一層の選択と制御を提供している」
Chromeの新しいプライバシー機能では、ブラウザを閉じるとすべてのクッキーを自動的に削除するオプションを選択できる。この機能は、訪問したウェブサイトやダウンロードの履歴を削除する既存の「Incognito」モード(日本語版では「シークレットモード」)に追加された。
Chromeにおけるプライバシーの取り扱いは、これまでセキュリティ研究者から批判を受けてきた。SecTheoryの最高経営責任者(CEO)Robert Hansen氏は2009年8月、ブラックリスト手法を利用するGoogleのソフトウェア「Safe Browsing」(ChromeやMozillaの「Firefox」に組み込まれる)では、ユーザーが追跡される可能性があると述べた。
Google Chrome Blogによると、Safe Browsingは新ベータ版に組み込まれているという。
新ベータ版はまた、ウェブページを翻訳する機能を標準搭載しているため、プラグインを導入する必要がない、とGoogleは述べた。
「閲覧しているウェブページの言語が、優先される言語設定と異なる場合、Chromeはページを翻訳するかどうかを尋ねるプロンプトを表示する。ユーザーはまた、ページが特定の言語の場合、常に自動翻訳する設定も選択できる」(Google)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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