70歳代のメディア業界の大御所Rupert Murdoch氏についての新たな人物評には、コンテンツのインデックス化に関するGoogleとの交渉が決裂した場合、News Corp.のトップである同氏はGoogleに対して法的措置も辞さない構えであると書かれているようだ。
米国時間2月28日遅くにウェブ上に公開された雑誌New Yorkの長文記事で、執筆者Gabriel Sherman氏は、メディア業界で高い地位にある情報筋の発言を引用している。その人物によると、Murdoch氏は「Googleとの間で一触即発の緊張関係にあり、すでに提訴も辞さない構えだ。同氏はGoogleをまったく信用していない」という。Googleは対価を支払わずにNews Corp.の検索結果をインデックス化しており、Googleがこれをやめることを拒否した場合、訴訟が提起されるものと考えられる。
Googleの関係者にコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
同記事では、Murdoch氏に関して2009年の終わりごろに広まり始めた報道にも言及している。それは、同氏がMicrosoftの新しい検索エンジン「Bing」との契約を進めているというものだ。この独占契約では、News Corp.のコンテンツがBingの検索結果にのみ表示され、Googleその他の検索エンジンでは表示されないようになるという。また、Googleからの削除作業を、Microsoftが積極的に支援する意向であるという可能性を示す報道もある。
Googleは、企業が検索結果から自社コンテンツを容易に引き上げられるようにしているが、引き上げればトラフィックが激減し、その結果広告収入が大きく落ち込む可能性があることを控え目に明らかにしている。Murdoch氏がGoogleからのNews Corp.コンテンツの引き上げを成功させるには、同じことをするように他のメディア企業を説得する必要があるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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