Googleは、オンライン百科事典サービス「Wikipedia」を運営する非営利団体Wikimedia Foundationに対して、200万ドルを寄付した。
Wikipediaの立ち上げを担った、Wikimedia Foundationの取締役であるJimmy Wales氏は米国時間2月16日、今回の寄付についてTwitterで発表していた。同氏は、17日には正式な発表があることも明らかにした。
GoogleとWikimediaは、この件に関する正式な発表を実際に行い、この資金が技術面でのインフラストラクチャを支援する目的で用いられ、増大するトラフィックを支えつつ、Wikipediaを「より使いやすくアクセスしやすいサービスにする」と述べた。
Googleの共同創設者であるSergey Brin氏は声明で、「Wikipediaはインターネットにおける最大の成功の1つに数えられる存在だ。コミュニティーを通じて生成されたコンテンツの豊富なライブラリは、オンラインユーザーすべてにかけがえのないリソースである」と語った。
Wikimediaは、主に個人からの寄付によって資金を得ている。2009年と2010年のWikimediaによる資金調達活動を通じて、Wikimediaの予算の4分の3を占める800万ドル以上が、約24万人の寄付で集まった。
Wikimediaの顧問委員であるMitch Kapor氏も、今回のGoogleによる寄付について発表した。
Wikipediaは、オンラインで投稿された膨大な情報源となっており、中央管理ではなく個人によって編集されている。Wikipediaのページは、Google検索でも頻繁に登場する。Wikimediaが手がける他のプロジェクトとしては、書籍情報を集めた「Wikibooks」や「Wiktionary」辞書、画像や他のメディアファイルを収集した「Wikimedia Commons」などが挙げられる。
Wikimediaの統計情報によれば、同プロジェクトに加えられた編集上の変更回数は、これまでに9億5800万回を超えたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス