Schmidt氏が理解を得ようと努めたもう1つのポイントは、Googleはワイヤレス事業者と競合しようとしているのではないということだ。
同氏は「大規模な(通信)インフラに投資する予定はない」と述べ、Googleの光ファイバネットワークの試みやWiMAX 4GワイヤレスプロバイダーであるClearwireへの投資は、高速ネットワークの推進に役立てるのが目的だと付け加えた。
Googleは米国におけるネットワーク中立性規制に関するロビー活動を通じて、事業者の自社ネットワークの管理方法を制限しようとしているのではないかという懸念にも、同氏は答えた。
Schmidt氏は「われわれは基本的なレベルで、ワイヤレスネットワークに制約があると理解している」と述べた。続けて、ワイヤレス事業者は、サービスを提供する際に勝者と敗者を選び出すべきではないと説明し、現在の帯域幅の制約によって、事業者が階層的な価格モデルへの移行を余儀なくされる可能性があることを認めた。
「人々が膨大な量のデータを消費するにつれて、事業者は、帯域幅の70%を消費する上位1〜5%のユーザーに対応するため、階層的な価格設定を強いられるかもしれない」(Schmidt氏)
Schmidt氏は、事業者が自社ネットワークの管理を改善する方法を見つける必要があることを認めつつも、事業者は、帯域幅を大量に消費するアプリケーションに対し、ネットワークアクセスを拒否するべきではない、と率直に明言した。そうではなく、自社ネットワーク上でユーザーの需要に対応する方法を見つける必要があると述べた。
「われわれは(エンドユーザーの行動の変化を)受け入れるべきだ。そして、それを制限するのではなく、そこから利益を得る方法を一緒に見つけ出すべきだ」(Schmidt氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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