Symbian Foundationは、オープンソースモバイルOSの次期バージョンである「Symbian^3」(S^3)を発表した。
S^3は、同プラットフォーム初の完全なオープンソース版である。HDMIサポート、新しいメモリ管理手法、新しいグラフィックスアーキテクチャ、4Gサポートに向けた対応など、その詳細が現地時間2月15日にMobile World Congress(MWC)で発表された。
Symbian Foundationは、2010年3月末までに同プラットフォームの「全機能が完成する」予定であると述べた。
Symbian Foundationを統括するLee Williams氏は声明で、「S^3は、われわれのプラットフォームの進化における、1つの大きなマイルストーンである」と述べた。「完全にオープンソース化されたため、個々のコントリビューター、デバイスメーカー、サードパーティ開発企業などに対し、これまで以上に優れた製品およびサービスを創造する門戸が開放された」(Williams氏)
S^3によりユーザーは、自分の携帯機器をテレビセットに接続し、1080pの画質で映画を視聴することができる。また、携帯電話でラジオを聴き、そこに流れる楽曲を、ラジオと連動する音楽ストアから購入することができる。
Symbian Foundationは、書き込み可能なデータページングを使用してメモリ管理を改善することにより、ミッドレンジのハードウェアでも、多くのアプリケーションが並列に動作できるようにしたと述べた。
プラットフォームのすべてのアプリケーションに、Symbian Foundationが呼ぶところの「ワン・クリック接続機能(one-click connectivity)」が搭載されることになる。これにより、携帯電話ユーザーはアプリケーション内から容易に、3Gまたは4G接続をアクティベートしたり、Wi-Fiが利用可能な場所では機器に自動的にWi-Fiへと切り替えさせたりすることが可能となる。
S^3をベースとするスマートフォンは、2010年後半にリリースされる予定である。しかし、ZDNet UKとの最近のインタビューにおいてWilliams氏は、その次のバージョン「S^4」は初めて、オープンソース化される前のSymbian OSとはまったく異なるものになる予定だと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?