モバイルOSの「Symbian」は、2008年に2年間の期限が定められた移行プロジェクトが順調に進み、完全にオープンソース化された。
Nokiaや他のメーカーがSymbianのオープンソース提供を目的に設立した非営利の業界団体であるSymbian Foundationは現地時間2月4日、108のパッケージで構成されるSymbianの全ソースコードが、「Eclipse」ライセンスおよび他のオープンソースライセンスのもとで無料にて提供が開始されたことを発表した。
Symbian Foundationによると、プロプライエタリからオープンソースへとSymbianのコードを移行することは、ソフトウェア業界でも最大規模の移行作業となったという。
Symbian FoundationのチーフエグゼクティブであるLee Williams氏は声明を出し、「Symbian Foundationの設立時にはSymbianプラットフォームのオープンソース化の完了期限が2010年半ばに定められていたが、この予定よりも大幅に完成が早まったのは、われわれのスタッフおよび参加企業の並外れた努力と献身的な働きによるものである」と述べた。
Symbianプラットフォームの最新版は「Symbian^3」となっており、Symbian Foundationは、2010年第1四半期中に「搭載機能の開発が完了する」予定を明らかにしている。「Symbian^1」は、Nokiaの「Series 60」プラットフォームのバージョン5として広く知られているのに対し、いまだに搭載製品がリリースされていないバージョンの「Symbian^2」は、Symbianの開発者がWikiで公開した説明では、「初のオープン版」プラットフォームとなる。
新たなモバイルプラットフォームのユーザーインターフェース(UI)がどのようなものとなるのかは、まだ不明なままである。Symbian Foundationは、いくつかのコンセプトUIを公開してきたものの、最終的に確定したバージョンは現時点では発表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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