書類の束、本の山、もらった名刺――。「片付けなければ」と気にしながらも肝心な時に取り出せない。机周りがごちゃごちゃになっているため、「今は忙しいから」と、ついつい後回しにしてしまい、必要な文房具さえ見つからず、スムーズに仕事が進まない。整理したいけれど、やっぱり「整理する」のは面倒くさい! しかし、どんなにずぼらでも、簡単に取り入れられるワザがここにあった。
本書は、物理的に机周りを整理する方法から、集中する時間を作るといった時間管理の方法まで、整理術が網羅されているという点では、ほかの整理術を扱った本と変わらないように思う。だが、物の位置を決めてしまう、物をセットにしてしまう、などの整理の技は、実はムダな動きを極力しないようにするための、ある意味、究極の「ものぐさ」のための技なのだ。
その極みが、本の冒頭で述べられている「整理にかける時間は朝の3分間だけ」という言葉。著者は、自宅の一室が仕事場という環境ではあるが、「出社直後の3分間だけが整理にかける時間」としても同じことだ。「3分間だけ」の「いつも」の「決まった手順」の整理なら、今すぐにも始められそうに思う。そう思わせる技が最初に出てくることで、実は「本を読むのも面倒」という「ものぐさ」にも対応しているのかもしれない。
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