パナソニックは2月5日、2010年3月期第3四半期(2009年10月〜12月)の連結決算を発表した。冷蔵庫を中心に伸長した白物家電、Blu-rayレコーダーなどが好調だったAV製品などコンシューマ機器が堅調に推移し、増収増益となった。
第3四半期の売上高は前年同期比2%増の1兆8866億円、営業利益は同383%増の1010億円、税引前利益は591億円の赤字から811億円の黒字、純利益は631億円の赤字から323億円の黒字へと転換した。
白物家電などを持つアプライアンス分野は、冷蔵庫の売上高が前年同期比27%増の319億円になり、国内外ともに堅調に推移したとのこと。営業利益率も10.6%と2ケタを計上した。
取締役の上野山実氏は「売り上げが増加したほか、材料費をコストダウンしていることが利益率確保の要因」とした。
同様に好調を維持したデジタルAVCネットワーク分野は、Blu-rayレコーダー、薄型テレビなど映像機器の売上高が前年を上回った。加えてカーエレクトロニクスが2ケタの増収となった。「カーエレクトロニクス好調の中身はETC。販売を大きく伸ばした」(上野山氏)と好調の要因を話した。
一方、住宅事業を手がけるパナホームは住宅市況が冷え込んでいるため、厳しい環境が続いている。合わせて住設建材などを扱うパナソニック電工も苦戦が続く。しかしパナホームは分譲事業、リフォームなどの販売増により黒字を確保、パナソニック電工も電子材料や制御機器が好調で、営業利益は回復基調にあるとしている。
第1〜第3四半期累計の連結決算は、売上高が前年同期比16%減の5兆2199億円、営業利益は同49%減の1299億円、税引前利益は同62%減の546億円、当期純利益は146億円の赤字となった。
また、2010年3月期通期の業績予想を修正した。円高やグローバルな競争激化などの影響もあり、大変厳しい経営環境が続いているとしながら、固定費削減や材料費合理化の推進、さらに損益分岐点の引き下げが見込まれているため、売上高は前回予想時から5%増の7兆3500億円、営業利益は同25%増の1500億円とした。
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