アメリカ人やオーストラリア人、シンガポール人などを対象としたユーザー行動観察調査において、英文コンテンツの横幅がやや狭いサイト(3カラムで英文のエリアが380ピクセル程度)を閲覧した20代から30代のユーザーが、「狭い」、「右側のエリアが邪魔だ」という反応を示しました。
新聞といった紙メディアよりインターネットに慣れ親しんだユーザーにとっては、英文エリアの幅が狭いと読みづらく、印象を損ねてしまう恐れがあります。
New York Timesのサイトでも、トップページは細めのカラムが存在する新聞調のレイアウトですが、記事ページでは横幅が広く取られています。この程度の幅を確保すれば問題はないでしょう。
日本語のサイトの場合、「文章は少なめとする方が良い」と言われます(ニュースサイトに代表されるような読み物メインのサイトについてはやや事情は異なります)。
ディスプレイ上で文章を読む速度は印刷した文章と比べて25%遅くなるという調査結果もあることから、日本語のサイト設計の際はユーザーの「斜め読み」を踏まえた構成にすることが少なくありません。
しかし、アルファベットをベースとした言語の場合、文字の構造が単純で視認性が高いため、文章量が多くてもユーザーはしっかりと読んでいきます。日本語の場合より文章が多めのページ構成となってもそれほど問題はありません。
日本のサイトでは、あるカテゴリ内のリンクを一部だけ表示して「その他はこちら」というリンクをエリアの右下に配置することがあります。
しかし、英語サイトでこの配置にすると、ユーザーが気づかない場合があります。英語圏のユーザの場合、右寄せとなっているコンテンツに慣れていないため、リンクは左寄せとする方が良いでしょう。
海外サイトでは、ヘッダ部分に「Contact Us」というリンクが配置されているものが多くあります。問い合わせがサイトのゴールとなるBtoBサービスを対象にアメリカで実施したユーザー行動観察調査においても、問い合わせ時にはヘッダを探すユーザーが多く存在しました。
コンテンツエリア内にContact Usへのリンクを設置することも重要ですが、最終ゴールが問い合わせとなるBtoBサイトの英語版では、ヘッダに「Contact Us」リンクを設置することは必須となります。
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