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不況下とは言いますが、元気なITベンチャーは生まれています--2009年を振り返る:岩本編

岩本有平(編集部)2009年12月28日 14時00分
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 2008年9月のリーマンショック以降、大規模な増資の話題も少なくなり、ITベンチャーのIPOも激減した。厳しいニュースばかり聞こえてきた2009年ではあるが、世の中を変えうるサービスや製品は常に芽を出している。ここでは、2009年に設立されたばかりの企業について振り返ってみたい。

物理シミュレーション技術をエンターテインメントに活用するフィジオス

 あらゆる物質を、さまざまな性質を持つ“粒子”に見立てて計算を行う物理シミュレーション手法「粒子法」。この技術をもとにゲームを開発するフィジオスは1月に設立された。

 フィジオスでは、同社の母体であるプロメテック・ソフトウェアが提供していた2次元物理シミュレーションソフト「OE-CAKE!(オエカケ)」をベースにしたウェブアプリケーション「PYZIOS Studio」を提供するほか、「AQUA FOREST」および「AQUA FOREST2」(発売はハドソン)、「Jazz Sculptor」などのiPhoneアプリケーションも提供している。Jazz Sculptorについては、頓智・(トンチドット)が提供するiPhoneアプリケーション「セカイカメラ」とも今後連携していく予定だ。

 同社代表取締役社長の小倉豪放氏は、セガ・エンタープライゼス(現:セガ)やマイクロソフトで、物理演算を担当する開発者だった。その後プロメテック・ソフトウェアに入社し、ゲームおよびエンターテインメント向けサービス部門を分社化してフィジオスを設立したそうだ。

ユーザーが「今まさに探している情報」にマッチした広告を配信するKauli

 ユーザーが広告配信サイトを訪れた際の意図を分析し、最適な広告を配信する“コンセプトマッチ”という概念を持つクリック課金型のアドネットワーク「Kauli」を運営するのは、2月に設立されたKauli。

 同社はベンチャーキャピタル出身でベンチャー企業のインキュベーションやコンサルティングを手がけてきた蛯原健氏が、検索エンジン開発会社で広告配信システムを研究していた高田勝裕氏、元ヨセミテCTOの秋田真宏氏らが立ち上げた。

 11月には東大発ベンチャーのpopInと連携。popInのブログパーツを利用して検索した際、自動的に広告が表示されるサービスなども提供している。

ユーザーの作る「クイズ」を集約し、コンテンツとして多面展開するあたまソフト

 クイズの投稿や共有ができる「クイズ研」を運営するあたまソフトも2009年に設立されたベンチャーだ。もともとはロータスやオウケイウェイヴの開発者だった代表取締役の岩崎輝之氏が個人サービスとして2008年から運営していたが、3月に法人化した。

 同サイトには現在、数万件のクイズが集まっており、このクイズを外部サービスに提供したり、自社が開発するソーシャルアプリに利用したりしている。

iPhoneアプリケーションの企画から収益手段までを提供するノボット

 iPhoneアプリケーション向けの広告配信サービス「アドメーカー」を提供するノボットは2009年4月の設立。

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