TechCrunch、元パートナー企業を提訴--タブレット端末「CrunchPad」をめぐり

文:Don Reisinger(Special to CNET News) 翻訳校正:編集部2009年12月14日 10時11分

 TechCrunchの創設者であるMichael Arrington氏が米国時間12月11日に明らかにしたところによると、TechCrunchは10日、タブレット「CrunchPad」をめぐって一時は提携関係にあったFusion Garageを提訴したという。

 Arrington氏は訴訟の中で、Fusion Garageに対し「詐欺、ビジネス上のアイデアの不正流用、受託者義務違反、不当競争、ラーナム法(Lanham Act)違反」の責任を追及していると述べている。

 TechCrunchとFusion Garageが提携を解消したことが先ごろ明らかになったが、カリフォルニア州北部地区米連邦地方裁判所に提出された訴訟により、両社の舌戦はますます過熱することになりそうだ。Arrington氏はかねてより、法的手段に訴えることを示唆していた。

 現在「JooJoo」という名で呼ばれる問題のタブレットは、7日にサンフランシスコで披露された。タッチスクリーンを備える同製品は499ドルの価格が設定され、ウェブブラウズ専用に設計されている。

 Arrington氏がオンラインに掲出した訴状には、イベントの詳細なタイムラインが含まれており、Fusion Garageは活動を通して「TechCrunchから金銭や資産を奪い取った」と書かれている。またFusion Garageが「本来TechCrunchが保有する金銭や資産を手に入れた」とも書かれている。

 TechCrunchは、勝訴した際には、損害賠償、CrunchPad/JooJooに関してFusion Garageが得たすべての利益の返還、「不当な利益」の返還、弁護士費用などのほか多くのことを求めている。

 11日、Fusion Garageにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

 しかし、Fusion Garageは先週のJooJoo披露時に、Fusion Garageが不正な行為をしたとするArrington氏の主張に対して反論している。

 Fusion Garageの最高経営責任者(CEO)Chandra Rathakrishnan氏はTechCrunchがJooJooの知的財産を有していると考えるなんて「ばかげている」と述べた。また、同氏はこれをTechCrunchに提供することを約束した法的文書には両社ともサインしていないとしている。

 「われわれがすべてのリスクをとり、すべての作業をした。Michael Arrington氏は座っていただけだ」(Rathakrishnan氏)

注記:筆者は2008年にTechCruchに寄稿していた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

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