イー・アクセスとイー・モバイルは12月7日、株式交換により経営統合することで合意したと発表した。2010年3月31日付けで統合する計画となっている。
狙いについてイー・モバイルは、(1)イー・アクセスのキャッシュフローや財務基盤を生かして、イー・モバイルの事業の成長を強化すること、(2)イー・モバイルとイー・アクセスが持つ通信ネットワークや販売チャネルを統合し、効率的な設備投資をすること――の2点を挙げている。
イー・モバイルは2007年3月期から3期連続で赤字となっており、2009年3月期の業績は売上高614億4800万円に対し、営業損失が368億7800万円、経常損失が438億5500万円、純損失が440億2500万円となっている。イー・アクセスとの経営統合により、財務体質を改善したい考えだ。なお、7日時点でイー・アクセスは、イー・モバイルの株式の38.3%を保有する筆頭株主だ。
イー・アクセスが株式交換完全親会社、イー・モバイルが株式交換完全子会社となる。経営統合比率はイー・アクセス株1.6〜1.7に対し、イー・モバイル株1を予定している。
イー・モバイルは、同社の株式を35.75%保有するジー・エス・ティー・ケー・ホールディングス・スリー合同会社(ゴールドマン・サックスグループの関係会社)から今回の経営統合について賛同を得ており、今回の経営統合により取得するイー・アクセス株を経営統合日後1年間所有するとの確約を得ているとした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」