IBMは米国時間7月28日、株式非公開のソフトウェアセキュリティプロバイダ、Ounce Labs(本社マサチューセッツ州ウォルサム)を買収したと発表した。
ソフトウェア開発企業はしばしば、自社製品においてセキュリティとコンプライアンス双方の問題に直面する。Ounce Labsは、同社の技術を使ってアプリケーションのソースコードをスキャンし、セキュリティホールとコンプライアンスの欠陥を探し出す。同社は、製品開発の早い段階で、修正が比較的容易かつ安価なうちに問題を突き止めるべく努力している。
IBMは、セキュリティとコンプライアンスのテスティングを提供する同社の「Rational」ソフトウェア事業に、Ounce Labsを組み込む計画だ。IBMは、Ounce LabsとRationalを組み合わせることで、ソースコードから最終的な製造までのセキュリティ分析を顧客に提供できると考えていると述べた。
IBMでRationalソフトウェア担当ゼネラルマネージャーを務めるDaniel Sabbah氏は、次のように述べた。「今日はシステムが複雑になり攻撃も高度化しているので、総合的な技術が必要になる。IBMはOunce Labsを買収することで、エンドツーエンドアプリケーションのセキュリティテスティング用ソリューションを顧客に提供できるようになる。これは、ソフトウェア提供プロセスのあらゆる段階にわたってセキュリティとコンプライアンスを管理することを目的としている」
2002年に設立されたOunce Labsは、2009年7月に発表されたある調査に出資していた。この調査は、多くの最高経営責任者(CEO)と上級幹部との間で、重要なセキュリティ問題について必ずしも認識が一致していないことを示した。
Ounce Labsの買収条件は明らかにされなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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