Dellは同社のネットブック「Mini 10v」向けにカスタマイズした「Google Chrome OS」を実験的にリリースした。
Googleは11月、ブラウザベースのOSであるChrome OSの根幹をなすソースコードをリリースした。Chrome OSの第1版が完成するのは2010年になる予定で、入手できる唯一の方法は同OSがインストールされたコンピュータを購入することである。しかし、Chrome OSはオープンソースのソフトウェアなので、自分で構築したいという人がいれば、今日でも同OSを試すことができる。
Dellのテクノロジ戦略を担当するDoug Anson氏はまさにそれを実行したことになる。
「わたしはこの数日間、『ChromiumOS』を搭載したDellのMini 10vを正常に機能させるために、さまざまな微調整を行ってきた。昨日遅くにこれが成功したことをご報告したい」とAnson氏は「Direct2Dell」コミュニティーブログで述べた。
Anson氏は同ソフトウェアを8GバイトのUSBフラッシュメモリドライブにダウンロードして使えるように、イメージファイルとしてリリースした。しかし、Anson氏は利用を考えているユーザーに対し、注意すべきこととアドバイスを添えている。「このイメージファイルは、自己責任で使ってほしい」とAnson氏は述べた。「最低限のテストしか実施してなく、サポートは提供しない」(Anson氏)
Chrome OSは根幹の部分で「Linux」を使用している。しかし、Googleは同ソフトウェアでブラウザベースのアプリケーションのみを実行させることを考えている。もちろん、それによって捨てなければならないものは多いが、Googleは同じ考えを持ついくつかの企業とともに、プログラムを実行する基盤としてウェブとブラウザを徐々に改良していこうとしている。
Ansonは7月のブログ投稿の中で、DellがChrome OSを評価する予定であることを明らかにしたが、同ソフトウェアを使った製品の提供については明言を避けていた。
Chrome OSの初版はネットブック用だが、Googleはその後で、よりハイエンドのコンピュータにも同OSを拡大する意向である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力