フィジオスは11月26日、物理シミュレーション技術を使ったウェブアプリケーション「PHYZIOS Studio」のベータ版を公開した。利用は無料。
PHYZIOS Studioは、同社の母体であるプロメテック・ソフトウェアが提供していた2次元物理シミュレーションソフト「OE-CAKE!(オエカケ)」をベースにしたウェブアプリケーション。このアプリケーションでは、「粒子法」と呼ぶ物理シミュレーション技術を用いて「シーン」と呼ぶアート作品を作ったり、シーンをゲームのステージとして利用したりできる。作成したシーンやゲームは、サイト上に投稿し、ユーザー間で共有できる。
フィジオスでは、2009年8月よりPHYZIOS Studioのプロトタイプを公開していたが、そこでユーザーから寄せられた意見を元に機能を強化し、今回のベータ版公開に至った。ベータ版で実装された機能などは以下のとおり。また、これまでWindows版のみを提供してきたが、今回Mac OS X版も提供した。
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動画アップロード機能
作成したゲームやシーンを録画し、アップロードできる
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ゲームおよびシーンのモディファイ(改変)機能
ほかのユーザーが作成したゲームやシーンを改変して、別のゲーム・シーンとしてアップロードできる
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プレイリスト機能
ゲームに流れやストーリー性を与えられるように、ユーザーが作成した複数のステージをプレイリストとして連結できる機能
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要求スペックの軽減
Windows版については、必要なPCスペックを引き下げている。推奨環境は以下のとおり
OS:Windows 7、Windows Vista、Windows XP SP3
Framework:.NET Framework 3.5 SP1以降
ブラウザ:Internet Explorer 7、8
CPU:Pentium4, 2.8 GHz以上
メモリ:1Gバイト以上(XPの場合)
グラフィック アクセラレータ:OpenGL1.4対応
ビデオメモリ:64Mバイト以上
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Mac版の追加
プラグインをインストールすることで、Mac OS Xにも対応する。推奨環境は以下のとおり
OS:Mac OS X 10.5(Leopard)
ブラウザ:SafariまたはWebKitを利用したブラウザ
CPU:Intel Core 2 Duo 1.6 GHz以上
メモリ:2Gバイト以上
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アートピースの追加
スクリプトで動作を制御できる画像オブジェクトの「アートピース」を追加。ゲーム時に操作可能なキャラクターや、置物など200以上を用意
フィジオスでは今後、iPhoneアプリとして提供中の「PHYZIOS Studio for iPhone」との連携なども予定する。

「PHYZIOS Studio」で作成したゲームのイメージ