沖データとLED事業を手がける沖デジタルイメージングは11月26日、従来の液晶ディスプレイより消費電力が10分の1となる1.1インチのQVGA高輝度LEDディスプレイの開発を発表した。独自のエピフィルムボンディング技術を2次元に展開し、発光効率を高める新技術を採用しているという。
エピフィルムボンディング技術とは、材料を薄膜化して異種材料間の分子間結合力を用いて接合するというもの。半導体の高密度化や高集積化が容易になるというメリットがあり、より高速で省電力のデバイスができるという。
新開発のLEDディスプレイでは、このエピフィルムボンディング技術を用いて薄膜化したLEDを、メタル基板上に搭載する新技術を開発。メタル基板は反射率と放熱性に優れるため、高い光取り出し効率を実現し、わずかな電力で高輝度の画像を再現できるという。
また、LED素子間65マイクロメートルピッチという高密度化を実現し、小型ながら高精細画像を表現できたとのこと。沖デジタルイメージングによると、この高密度化は世界初という。
コントラスト比は5000対1。液晶ディスプレイに比べ、応答速度が速く小型で低消費電力に優れるとのことだ。
同社では、群馬県の新LED工場において、2010年度末までにサンプル出荷を開始。今後は他分野への応用研究をすすめ、LED関連商品で事業を拡大していくとしている。
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