その一方で、Chrome OSは自動的に更新され、同OS用の最新のソフトウェアとパッチを入手する。これは、ユーザーがオンラインのときにChromeブラウザがバックグラウンドで更新されるのと同じだとSengupta氏は述べている。「Windows」やほかのソフトウェアとは異なり、ユーザーはシステム感染やセキュリティ侵害の危険を冒さずに、更新をインストールできる。
さらに、Chromeブラウザに搭載されたフィッシング対策技術によって、Chrome OSユーザーは悪質なウェブサイトをうっかり訪れないように保護されると同氏は言う。
Sengupta氏によると、Googleは、Chrome OSについての詳細な設計文書を近く公開する予定であり、OSを一般向けにリリースする前の1年間にわたり、セキュリティの専門家がコードの弱点を探すことができるという。
少なくとも現在、ほかのOSでサポートされているセキュリティ技術やネットワーク技術で、Googleが採用を見送っているものもある。
Chrome OSのセキュリティ概要によると、Googleはバイオメトリック認証技術に注目しているが、コストと信頼性のトレードオフがまだあるべき状況になっていないと考えているという。また同セキュリティ概要は、スマートカードとUSB暗号トークンは「興味深い技術だが、ユーザーが自分のデバイスを使用するためだけに物理的に独立したものを管理しなければならないということは好ましくない」と結論付けている。
同様に、Googleは、ノートPCや携帯端末で幅広く使用されているワイヤレスプロトコルであるBluetoothにも関心を寄せていない。同セキュリティ概要は、「Bluetoothのために、ログインとスクリーンロックのコードにまったく新しいソフトウェアスタックが追加され、それによってバグが発生する可能性がある。また、ペアリングプロトコルのセキュリティは過去に批判されている」としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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