現在のIT業界が直面している大規模コンピューティングの課題を研究するため、Intel Labs Europeがフランスの3つの機関と協力することが現地時間11月18日に明らかになった。
新たに設立されるExascale Computing Research Centerでは、現在最速のスーパーコンピュータに比べて1000倍以上という計算能力をもつマシンを研究する計画で、Intelは3年間の提携に数百万ドル規模の資金を投じると同社は述べている。
フランス原子力庁(CEA)、大型集中計算施設(GENCI)、ベルサイユ・サン・カンタン大学もIntelと協力して研究を進めるという。
Intel Architecture Groupでセントラルアーキテクチャおよびプランニングのゼネラルマネージャーを務めるSteve Pawlowski氏は、声明の中で次のように述べている。「フランスはヨーロッパにおける高性能コンピューティング研究を牽引する重要な役割を担ってきた。われわれがこの3つの機関と協力することを選んだのは、エクサスケールでの高性能コンピューティングにおいて世界的水準のソフトウェア能力を有しているからだ」
今回の提携は、司法面で苦しい立場に立たされているIntelにとって企業イメージを高める機会にもなる。同社は欧州委員会から独占禁止法違反の裁定を受け、10億6000万ユーロ(約15億8000万ドル)という制裁金を不服として上訴している。また、ライバル企業AMDとの独占禁止法違反をめぐる訴訟では、和解が成立したばかりだ。
Intel Labs Europeは欧州で900人の研究者を雇用している、とIntelは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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