GoogleはAdMobの買収完了後、同社の歴史上初めて、自社株を買い戻す計画だ。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は米国時間11月10日、Bloombergに対して、この計画を明らかにした。もちろん、この計画はAdMob買収が規制当局の承認を得られることを前提としている。Googleは9日、モバイル広告の分野で最も大きな成功を収めている企業の1つであるAdMobを、7億5000万ドル相当の株式で買収する計画を発表した。これはGoogleの歴史で3番目に大きな買収となる。
Googleがその潤沢な資金に手をつけずに、株式で買収金額を支払うことに対して一部で疑問の声が上がっていた。株式で支払えば、ほかの株主の株式価値が希薄化されてしまうからだ。しかし、7億5000万ドル相当の自社株を素早く買い戻すことで、Googleは、AdMobの従業員らに対して売りに出されたこの追加株式を相殺することができる。
Tech Trader Dailyは、Broadpoint AmtechのアナリストであるBenjamin Schachter氏が書いたリサーチメモを取り上げている。それによると、Googleが今後常習的にこうした手法をとる可能性は低いが、「同社による初めての株式買い戻しは、歓迎すべきことだ」という。一部の企業は自社の株価を押し上げるために、定期的、または半定期的に株式の買い戻しを実施している。
さらにGoogleは10日、同社がAdMobの株主32人に、彼らが「適格投資家」であり、現金よりGoogle株を取得するより望ましいと言明させることができなかった場合、AdMob株を現金で買収する可能性もある、という内容の書類を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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