ウェブ調査会社のNet Applicationsによると、リリースから1カ月弱のOS「Windows 7」は引き続き導入が進んでおり、2009年11月第1週の週末にかけてウェブにアクセスしたPCの4%を占めたという。
これとは対照的に、「Windows Vista」がこの水準に達するまでには7カ月かかったと、Net Applicationsはレポートの中で述べている。
Net Applicationsでエグゼクティブバイスプレジデントを務めるVince Vizzaccaro氏は、「Windows 7に対する早期の待望と高い期待は正しかったようだ」と電子メールで述べた。
ただし、重要な課題の1つは、MicrosoftがAppleからシェアを取り戻すのにWindows 7が貢献するかどうかだ、とVizzaccaro氏は述べた。「Windows 7は、Windowsの緩やかな減少を食い止められるか、あるいは増加に転じさせることさえ可能だろうか。その答えは今後数カ月で明らかになると思う」(Vizzaccaro氏)
Net Applicationsは米国時間11月2日、Windows 7の利用が3%を突破したと報告した。新しいOSは、週末に利用シェアが高くなる傾向がある。週末は市場シェアのうち一般ユーザーによる利用が増え、その後平日が始まるとシェアは若干押し戻される。
Windows 7は10月22日に発売された。ただしNet Applicationsの日別追跡統計では、Windows 7は公式リリース前にすでに市場シェアの2%を突破していた。
市場調査会社のNPD Groupは11月5日、Windows 7パッケージ版の発売直後の売れ行きも、Windows Vistaのパッケージ版を上回る勢いだと述べた。
Microsoftはまた、企業はたいてい新しいOSを広く導入する前に何カ月もかけてテストを行うものの、各社から強い関心を寄せられていると述べた。
Microsoftは「Tech・Ed Europe 2009」で、大企業におけるWindows 7と「Windows Server 2008 R2」の導入状況についても言及し、両製品をいち早く導入した複数の顧客企業の存在を強調した。
同社のWindows担当バイスプレジデントであるTami Reller氏は11月9日、Tech・Edで行われたウェブキャストの中で「当社は、非常に温かく受け入れられていることをただ嬉しく、有り難く思っている」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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