リコーは11月10日、レンズ交換が可能なコンパクトデジタルカメラ「GXR」を発表した。ボディとレンズは12月上旬より販売される。
GXRは、ボディに撮像素子が搭載されておらず、レンズと撮像素子、画像処理エンジンが一体となったカメラユニットをボディに着脱して撮影するユニット交換式のデジタルカメラだ。高さ70.2mm×幅113.9mm×奥行き28.9mm、ボディは重さ約160gで、カメラユニットとボディを合わせても約325g。レンズ交換式のデジタルカメラとしては世界最小、最軽量という。
リコーのパーソナルマルチメディアカンパニー プレジデントである湯浅一弘氏は、GXRの特徴について、「シーンごとに最適なレンズやセンサを選べ、一眼レフ並みの高画質な写真が撮れる。加えて、重くて大きい機材を持ち運ぶ必要がなくなり、コンパクトカメラ並みの機動性を発揮できる」と説明した。
ボディ本体の価格は5万円弱を想定。カメラユニットとボディをセットにしたレンズキットとしての販売は予定していないという。カメラユニットは、50mmの単焦点レンズ「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」と、広角24mm-72mmのレンズ「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」の2製品。
GR LENS A12 50mm F2.5 MACROは、有効画素数1230万画素のCMOSセンサを搭載し、一眼レフと同じ「APS-Cサイズ」の撮像素子を採用している。価格は7万5000円弱を想定。RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VCは、有効画素数1000万画素のCCDを搭載し、光学3倍ズームを備える。ワイド端で最短1cm、望遠端4cmまで接写可能となる。価格は4万円弱を想定。
なお、各カメラユニットは、レンズや撮像素子を露出せずに交換する「スライドイン・マウント」構造により、ゴミの進入や傷の付着を防ぐ構造になっている。また、「1年に2、3個のユニットを提供していきたい」(湯浅氏)としており、2010年5月をめどに高速CMOSを搭載した望遠レンズも発売する予定だ。
ボディの外装には、軽量化のために「マグネシウムダイキャストカバー」を採用。グリップ部分にラバー素材を貼り付け、よりフィット感を高めたデザインになっている。また、「AE/AFターゲット移動」機能は、これまでの4方向から8方向になった。なお、GXシリーズは「GX200」を最後にGXRへ切り替えるとしている。
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