Twitterの利用者が増加し、ビジネスに利用して成功した事例が徐々に増えるに従って、Twitterを自社でも利用したいと考える企業が増えるのは当然だろう。しかし、Twitterは従来のホームページやブログとは少々趣が異なる。即時性が強く、1つの発言の伝播速度も速いため、メリットが大きい反面、企業で販促ツールとして効果的に利用するには、どうすればいいのか迷う面もあるだろう。そのような疑問に答えるのが、本書だ。
Twitterに慣れていない企業の担当者は、まず「Twitterのアカウントを取ってはみたものの、いつ何をどのように発信すればいいのかわからない」「そもそもTwitterがどのようにビジネスに役立つのかわからない」と思うだろう。基本的には、Twitterとはコミュニケーションツールであるから、「『人』が対応することが重要」で、「コミュニケーションがパーソナルであるほど成功の確率は高まる」と、米Twitter本社Japan Country Managerの松沢由香里さんが、本書内のインタビューで答えている。
何をどのようなタイミングでツイート(つぶやき)すれば良いのか、また、どのように利用していくのが自社にとって望ましいのかを検討しようとしても、Twitterでは、発言が次々と流れていってしまい、過去の企業利用の事例などまとまった情報を得ることはなかなか難しいかもしれない。本書には、そのような成功事例が、分かりやすくまとめられている。また、「Twitterを導入する前」「慣れてきたらやること」「その先の利用方法」と順を追って活用していけるように、有用なアドバイスもあるので、堅苦しく考えずにTwiiterを使いはじめることができるだろう。
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