「Windows 7を業界はどうみる?」--ソフトウェアメーカー編

 「Windows XP」の発売から約8年、「Windows Vista」の発売から約3年を経て、ついに発売される「Windows 7」。その魅力やPC市場・業界へのインパクトについて、ソフトウェアメーカーのリーダーに聞いた。(企業名の五十音順・敬称略)

  • 和田昌佳
    和田昌佳 (キヤノンITソリューションズ 基盤事業本部 事業本部長)

     Windows 7はこれまでのクライアントOSとは異なる意味を持っており、企業導入への潮流になると考えています。製品がもつ高い機動性能などの機能強化に加え、同時リリースのWindows Server 2008 R2との連携機能に大きな特徴があります。特に注目しているのは仮想化環境です。

     リスクと不確実性ある環境が日常となっているニューノーマル時代の現在、企業における効率的な投資やコスト削減が最重要課題になっており、マイクロソフトの新製品群は、お客様のこのような重要課題へのシナリオをご提供できるソリューションになると期待しています。弊社ではこのような視点でエンジニア強化やマーケティング活動に注力してまいります。

     加えて、キヤノンマーケティングジャパングループでは、Microsoft Office SharePoint Serverにフォーカスしたビジネスも展開しており、一層のお客様満足向上を推進してまいります。

  • 高沢冬樹
    高沢冬樹 (ソースネクスト 技術戦略室 ゼネラルマネージャー)

     Windows7の登場によるマーケットの活性化には非常に期待しています。新OSの登場によってPCの買い換えが進むと、引越ソフトやバックアップソフト、そして一番最初に導入の必要があるウイルス対策ソフトの需要が高まると考えています。

     実際、当社の「ウイルスセキュリティZERO」シリーズをお使いのユーザー様のうち、すでに数万人の方がWindows7対応版に乗り換えています。

     Windows7の発売前にこのような動きがあったのには正直驚きました。このことからも、Windows7に対する期待は非常に高いことが伺えます。また、安心してWindows7への乗換えをしていただけるよう、ソフトの動作確認をいち早く進めて参りました。

     現在190以上のタイトルがWindows7でも問題なく動作することも確認されており、Compatible with Windors7ロゴの取得も積極的に進めています。

  • 大三川彰彦
    大三川彰彦 (トレンドマイクロ 取締役 日本地域担当)

     Windows 7の市場投入は、IT市場において2009年最大級のマイルストーンとなるだろう。

     新OSの登場により、PCの買い替え、買い増し需要が増え、セキュリティ市場のさらなる活性化にもつながると期待している。

     トレンドマイクロ製品は、9月に発売開始した個人向けセキュリティソフト「ウイルスバスター2010」がすでにWindows7に対応しており、法人向けのエンドポイントセキュリティ製品「ウイルスバスター コーポレートエディション 10」「ビジネスセキュリティ 6.0」も年内に対応を完了する予定だ。Windows 7を利用するお客様が安全にインターネットを使える環境を整えている。

     Windows 7は、利便性や軽快な動作に多くのユーザが期待を寄せている。トレンドマイクロも、人々が安全に情報の交換を行えるインターネット環境の実現に向け、使いやすく信頼性の高い製品の開発に継続して取り組んでいる。ご期待いただきたい。

  • 加藤孝博
    加藤孝博 (マカフィー 代表取締役会長兼社長)

     待望の新OS、Windows 7のリリース、おめでとうございます。ユーザーだけでなくPC、IT業界の期待を背負って登場するマイクロソフト社の新OSは、リリースの度に新しい感動を与え、またユーザーに新たなPCの利用方法を提案してくれます。

     Windows 7によって、より簡単に快適にPCを操作できることになったことは、ユーザーにとって大きなメリットであり、高い満足感が得られることと確信しております。

     マカフィーもセキュリティ業界のリーダーとして、ユーザーの皆様に安心を提供し続けております。Windows 7のテストには早くから参加し、今年の7月にはWindows 7の互換性認定マークである"Compatible with Windows 7"を取得しています。

     今回のWindows 7にリリースによって、ユーザーの皆様に快適で安全な新しいPC環境をご提供できることを大変うれしく思っております。

  • 杉山浩二/杉山竜太郎
    杉山浩二 (LoiLo 代表取締役)
    杉山竜太郎 (LoiLo 取締役COO)

     Windows 7は、世界一のOSになるでしょう。ユーザーのことを考えて作られたOSで、“Windowsの集大成”と言えるのではないでしょうか。

     ISV(Independent Software Vendor)として見ると、アップルはISVのサポートが有料など非常に厳しい。今後、グーグルがGoogle Chrome OSを出したとしても、グーグルはISVのサポートをしてくれると思いますか? マイクロソフトは、そういった点にも投資をし、サポートがしっかりしているのでとても作りやすいのです。

     また、Windows 7は、すべてのコーデックがパッケージングされていますが、Windows XPは異なります。新しいテクノロジを使う場合、XPのサポートが難しくなりがちなので、Windows 7が早く普及して欲しいですね。そうしたら、われわれのサポートもラクになるかもしれません。

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