10月6日、千葉県美浜区の幕張メッセでデジタル家電関連の展示会「CEATEC JAPAN 2009」が開幕した。立体映像が見られる3Dテレビや、太陽光発電などのエコ関連技術が目立っている。
出展者数は景気の影響を受け、前年の804社から590社へと大きく減少した。展示小間数も3121小間から2123小間へと減っている。
展示ブースの中で、電機各社が競って展示していたのが3Dテレビだ。特別なメガネをかけることで、迫力のある立体映像が楽しめるというもの。米国では3D技術を活用した映画の制作が進んでおり、家庭内でも3D映像再生へのニーズがあるとみているようだ。
高機能テレビの分野では、東芝が1ブースすべてを使って高性能半導体「CELL」を搭載した「CELL REGZA」を展示。三菱電機は、256ピクセルを1単位とする有機ELを2880セット配列した155型(縦1920mm×横3456mm)の大型スケーラブルディスプレイの試作機を公開した。
このほか、エコ活動への取り組みに関する展示も多い。シャープは太陽光パネルを搭載した電気自動車を展示。パナソニックは家庭やオフィスなどにおける電力消費を一元管理するエネルギーマネジメント技術を披露していた。
携帯電話の分野ではNTTドコモが目の動きだけで端末をコントロールする技術など、新たなインターフェースのあり方を提案。KDDIは家庭内のセットトップボックスに保存した映像を携帯電話で効率よく視聴する技術を研究開発成果として公開していた。
CEATEC JAPAN 2009は10日まで開催される。主催者のCEATEC JAPAN実施協議会は、期間中の来場者数を前年並みの20万人と見込んでいる。
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