Facebookは、サードパーティーの開発者およびウェブサイト向けに提供しているユニバーサルログインサービス「Facebook Connect」に関連して、相次いで2つの発表を行った。発表されたのは、1つ目がConnectを使って多言語翻訳プロセスを簡素化するツール「Translations for Facebook Connect」、2つ目が開発の専門知識がほとんどなくてもサイトへのConnect組み込みを可能にする「Facebook Connect Wizard」で、いずれもConnectの普及を促すのが狙いだ。
Facebookは当初、Connectを2009年夏に多言語フォーマットで提供すると発表していたが、Translations for Facebook Connectを利用すれば、あらゆるサイトをConnect経由でログインしたユーザーが使用する言語に翻訳できる。
最新情報では、Facebook Connectを実装するサイトの数は約1万5000にのぼる。調査会社のHitwiseも、FacebookがライバルのMySpaceを米国のトラフィックで追い抜くうえで、このサービスが後押しになったとしている。また、Facebookがメインサイトを多言語で提供開始(同社は結局、2008年初頭以降はこの作業をユーザーに「クラウドソーシング」している)したことで、米国以外の国でのFacebookの成長が促進されたというのが、大方の見解だ。
現在、Facebookには世界中に3億人を超えるアクティブユーザーがいるが、そのかなりの部分を米国以外の国に住むユーザーが占めている。
Facebook Connect Wizardの発表に関する投稿で、Facebookの社員Alex Himel氏は以下のように説明している。「ソーシャルウェブ上で自らの存在を確立するには、基本的な構成要素が必要だ。Facebookは、すばらしい登録システムが利用できるIDや、世界中で3億人を数えるアクティブユーザーに即座にアクセスできる機能など、ソーシャルウェブに欠かせないツールを提供している。Facebook Connectを用いれば、どんな規模の企業でも、(さまざまな開発者向けリソースとともに)魅力あるユーザー体験を提供しながらターゲットとするユーザーにアピールできる」
同じ投稿の中で、新しいConnect Wizardではたった3つのステップでConnectを導入できるとHimel氏は説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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