欧州の大多数の国において、Facebookが初めてソーシャルネットワークサービス(SNS)トップの座に躍り出たことが、調査会社comScoreが新たに発表した2009年2月の統計により明らかになった。
この結果は、スペインで最も劇的に現れた。同国におけるFacebookのユニークビジター数はわずか1年の間に10倍にまで成長し、第1位の座を獲得した。
事実、米国時間4月15日に公開されたcomScoreの統計が指摘しているように、Facebookが3位以下にランクされている国は、ドイツ(4位)、ロシア(7位)、ポルトガル(3位)だけだった。欧州で最もFacebookの利用者数が多い国は依然として英国で、ユニークビジター数は2270万人にのぼり、フランスが1370万人でこれに続いている。
Facebookは2008年1月に同サイトの翻訳版の提供を開始し、これをきっかけに欧州の多くの国で本格的な成長が始まった。とはいえ、ドイツなどの国では、すでに多くのユーザーを抱える既存の国内SNSサイトが数多くあったため、Facebookがすぐに人気を博したわけではなかった。ドイツでは、studiVZというSNSサイトの人気がきわめて高く、Facebookとも非常に似通っているため、FacebookがstudiVZを買収しようとしているとの噂が広がったほどだ。
欧州では、インターネットをブラウズする時間全体のうちFacebookを利用する時間が1年前では1.1%だったが、現在では4.1%を占めるまでになった。
最近登録メンバー数が2億人を突破したFacebookだが、皮肉なことに、米国では今なおSNSサイトとしてトップの座を獲得するまでには至っていない。同国では依然としてNews Corp.傘下のMySpaceが第1位の座に君臨し続けている。もっとも、Facebookが現在の成長率を維持すれば、2010年にはMySpaceを追い越すことになると指摘する声もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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