ショップエアラインは9月28日、eBayと共同でサービスを展開する海外オークションサイト「セカイモン」のモバイル向けサービス「セカイモンモバイル」ベータ版を公開した。
セカイモンは2007年12月にサービスを開始したオークションサイト。米eBayが運営するeBay.comに米国およびカナダから出品された商品を日本語で閲覧・入札できるほか、落札した商品の決済や物流、通関手続きなどを代行する。海外商品を取り扱うため、円高が追い風となってユーザーも増加しており、2009年1〜6月の取引総額は28億円、トランザクション量では前年同期比5倍となっている。
今回提供を開始したセカイモンモバイルでは、PC版のセカイモンでユーザーが入札した商品や入札を検討している商品のリスト「ウォッチリスト」に登録した商品の現在価格や入札数、オークションの残り時間を確認できる。また、入札している商品については、応札(別のユーザーが指定金額を上回る金額で入札した場合、さらにその上の額で入札すること)も可能だ。10月以降はさらに機能を追加していく予定だ。
セカイモンを運営するショップエアラインはネットプライスドットコムの100%子会社。2002年に一度日本での事業から撤退したeBayと提携し、共同でサービスを運営している。
ショップエアライン代表取締役社長の伊藤直氏は「2001〜2002年当時、すでに複数の先駆者がいる中でeBayが日本国内のマーケットプレイスを作るのは難しかったかも知れないが、現在40カ国でサービスを運営する同社のボリュームは世界ナンバーワンの価値がある。また我々もネットプライスドットコムでこれまで物流のノウハウを蓄積してきた。当初はアフィリエイト程度での協力関係も考えたが、今だからこそECやオークションで必要な機能のすべてを提供しようとなり、セカイモンを始めた」と語る。今後は米国やカナダ以外にも、ヨーロッパやアジア圏、南アフリカなどの商品購入にも対応していく予定だという。
同社はまた、9月17日にデジタルガレージとの資本業務提携を発表している。提携ではまず、Twitterを使ったオークションサービスを提供する予定だ。「企業がTwitterで商品のプロモーションをするというモデルが出てきたが、我々は『人と人をつなげる』サービスを提供する。日本にない情報を米国のユーザーがリアルタイムにプッシュし、オークションに誘導するといったことをやっていきたい」(伊藤氏)
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