東芝は9月16日、液晶テレビ「REGZA」シリーズにおいて、「55ZX9000」など5シリーズ25機種の新製品を発表した。うち21機種がHDDへの録画機能を備える。9月25日から順次発売される。価格はオープン。
新REGZAとして登場するのは、「ZX9000」、「Z9000」、「H9000」、「R9000」、「A9000」の5シリーズ。画質自動調整の先駆けとなった「おまかせドンピシャ高画質」を全機種に搭載したほか、上位4シリーズにはUSBハードディスク録画機能を搭載し、最大4台までの同時接続に対応する。
東芝 デジタルメディアネットワーク社社長の大角正明氏は「液晶テレビの需要は堅調に推移しており、2008年度はテレビ事業で黒字化を達成した。今後のグローバル戦略としてはBRICs+ASESANという新興国市場を強化し、シェアを拡大したい。2012年には2009年度比で394%増を目指す」とグローバルベースでの施策を話した。
2009年春に秋の投入を宣言した「CELL REGZA」に関しては「間違いなく市場導入する。試作品を見ているが、映画館で見るよりもさらなる感動を覚える感じ」と発売を明言。発表会場で価格に関する質問が飛ぶと「かなり高い」と笑顔で答えた。
新REGZAは、ユーザーアンケートから浮かび上がってきた「高画質」「録画」という2大キーワードを進化、拡大させ投入しているとのこと。シリーズごとの詳細は下記のとおり。
46型の「46ZX9000」と55型「55ZX9000」の2機種をラインアップ。バックライトには直下型白色LEDを採用し、エリアごとに発光を制御できる。自動画質調整は、色温度センサーを搭載し、部屋の色温度を自動的に分析する「おまかせドンピシャ3」を搭載。USB HDD接続のほか、500Gバイトの内蔵HDDも備えた。
本体には地上デジタルチューナーを3基、BS、110度CSデジタルチューナーを2基搭載し、2番組を同時録画しながら、別の番組を視聴できる「地デジ見ながらW録」を装備した。
サイズ展開は37型、42型、47型、55型の4機種。ZX9000シリーズからLEDバックライトと内蔵HDDを省いた。超解像技術はアニメ映像に最適な超映像処理をする「レゾリューションプラス3」を採用している。
内蔵500GバイトHDDを備えたH9000シリーズは、32型、37型、42型をラインアップ。超解像技術は「レゾリューションプラス2」を搭載し、フルHD解像度に満たない映像でもノイズの少ない映像へ復元するという。自動画質調整は「おまかせドンピシャ2」を採用。42型、37型モデルには、ZX9000、Z9000同様にフルHDクリアパネルを使用し、明所コントラストを向上させた。
録画モデルのエントリー向けとなるH9000は、19型から52型までの7モデル展開となる。おまかせドンピシャ高画質2に対応しているほか、レゾリューションプラス2を内蔵し、高画質機能を備えた。
録画機能を省いたシンプルモデルのA9000。26型、32型、46型のボリュームゾーンを押さえたラインアップとなる。搭載チューナーは地上、BS、110CSデジタルチューナー1基と地上アナログチューナー1基。46型には「倍速・モーションクリア」、「パワー質感リアライザー」などの高画質技術を採用している。
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