2010年早期にモバゲータウンのオープン化を目指しているDeNAは、SNS向けのアプリの共通仕様「OpenSocial」に準拠したAPIのほか、DeNAのゲーム制作ノウハウをつぎ込んだというゲームAPI、課金APIなども公開する。
これにより、モバゲー会員のユーザー情報や友人関係を活用した“ソーシャルゲーム”が開発可能になる。デベロッパーはモバゲーにゲームを提供することで、モバゲーやモバゲーユーザーからモバコインによる課金収入、ゲーム内広告による広告収入を得ることができる。
DeNAの守安氏は、アプリケーションプラットフォームとしてのモバゲーの長所を3点挙げた。1つ目はゲーム好きのユーザーが1500万人集まっていること、2つ目はアイテム課金収入が順調に伸びていること、3つ目は日本から世界へ進出できるプラットフォームであることだ。こうしたことからモバゲーにゲームを提供することでデベロッパーも恩恵を受けられるという。
デベロッパーを支援する仕組みは、「立ち上げサポート」「マネタイズサポート」「運用サポート」の3種類。
立ち上げサポートでは、デベロッパーに資金支援を行う。マネタイズサポートではゲームによる収益化を支援する。ゲームのアイテム課金や、これまでモバゲーで提供してきたアフィリエイトによる課金やアバターによる課金などが利用できるという。運用サポートでは、カスタマーサポートとインフラ支援を提供する。
DeNAは10月5日に「モバゲーオープンプラットフォームForum2009」を開催し、モバゲーオープン化の概要、APIの内容、今後のスケジュールについてデベロッパーに説明する。すでにウノウ、ORSO、カヤック、タイトー、ドリコム、ハドソンなど30社がモバゲーへの参加を表明している。
ロックユーアジアは、米国のソーシャルアプリケーションプロバイダのRockYouとソフトバンクの合弁会社。2009年2月より本格的に活動を開始した。SNS向けゲーム、携帯電話向けゲームの開発を手がける。社名に「アジア」とつくのは、日本だけにとどまらず、アジア圏のほかの国のSNSにも積極的にアプリを提供していく姿勢のあらわれだ。
ロックユーアジアの渡邉氏によれば、すでにmixi向けにスピードレーシングというゲームを提供しており、約6万人のユーザーに登録されているという。
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