The New York Timesの広報担当者Diane McNulty氏によると、NYTimes.comの不正広告は、同紙がインターネット電話会社Vonageを装った会社の広告を1週間掲載することに同意した後に、正体が明らかになっていない広告配信会社によって配信されたという。初めのうちは問題のないように見える広告が掲載されていたが、おそらく11日に偽のウイルス警告を出すものに入れ替わったようだと、同氏は語る。
McNulty氏は「今後は、すべての広告主に対し、よく知られていないサードパーティーのベンダーを使うことは認めない」と述べたと伝えられている(米CNET Newsは14日と15日に、McNulty氏に電子メールで質問を送ったが、回答は得られなかった)。
The New York Timesの声明によると、数社の報道機関が不正広告詐欺の対象となったことがあるという。
San Francisco Chronicleの広報担当者がThe New York Timesに語ったところによれば、そのうちの1つは同紙のサイトSFGate.comだという(米CNET Newsは14日と15日に、San Francisco Chronicleに電話取材を申し込んだが、返答は得られなかった)。同紙のマーケティング担当バイスプレジデントKelly Harville氏の「週末にかけて、何かの攻撃を受けた」という言葉が引用されている。
ClickFactsの創設者でありCEOのMichael Caruso氏は「これは珍しいことではない」と言う。詐欺を行う人たちは「何かになりすまして入り込んでくる。メールアドレスをごまかし、果ては良好な信用照会先まで用意して、自動車の広告を出す。数週間前に『Lexus』の広告で起こったことだ。そして詐欺実行犯は、コンテンツ配信ネットワーク上でコンテンツを入れ替えた」
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