Microsoftは米国時間9月14日、TechCrunch50カンファレンスで検索エンジン「Bing」の新機能「Visual Search」を発表した。しかし、この機能はまだ成熟していないようだ。
Microsoftが提供しようとしている機能は非常に素晴らしい。しかし、厳密にいえば検索機能ではない。少なくとも一般的な検索機能ではない。
Visual Search機能は「Silverlight」で構築されており、「デジタルカメラ(Digital cameras)」「新車(New cars)」「MLB選手(MLB players)」「ヒット曲(Top songs)」など50種類(これは将来拡大される予定)に絞られた特定の検索結果を、サムネイル画像でまとめて表示する。利用できる50種類の1つでクエリをさらに絞り込むと、適合しないサムネイルは画面から消え、適合するサムネイルが新たに空白を埋める。
デモ(ダウンロードはここから。音声なし)で紹介されているこの機能は素晴らしく、検索結果はショッピングページやスポーツ選手の統計情報といったBingの機能的な検索結果やウィジェットにうまくリンクする。
Visual Searchは、構造化されたデータを検索結果と組み合わせた検索エンジンの本当の価値を提示する。Googleもまた構造化されたデータを利用している(現在上映中の映画の題名で検索してみるといい)。しかし、Bingは更に先へ進もうとしている。例えば、旅行、スポーツ、製品レビューなどで構造化されたデータを表示することに非常に積極的だ。また、BingはWikipediaのコンテンツを分析するために、(Microsoftが2008年に買収した)Powersetの技術も利用している。
しかしWolfram Alphaと同様、Bingの画像およびテキストのフィルタは、構造化クエリエンジンが拾いきれない変わったクエリに対応できず、ユーザーが思いついたことをそのまま調べようとしてもうまく働かない可能性がある。一般的でないクエリを打ち込むと、構造化されたデータではなく、単にウェブページのインデックス化されたテキストがずらりと表示されることになる。Bingは一般的な用途にも十分使える優れた検索エンジンだが、ロングテールの王者Googleを打ち負かすところまでは行っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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