公式アカウントを利用する場合、つまり「コントロールできるURL」の場合は、あらかじめパラメータをつけたURLを投稿し、計測することで、リファラの情報の無いTwitterクライアントからの流入であってもTwitterからの流入として特定することができるようになる。
Omniture SiteCatalystの場合は、URLの後ろに「?cid=twitter001」などのようなパラメータをつけることで計測可能となる(サイトの実装方法によりパラメータ名称が異なる可能性もあるため、実装の際は実装サポートを行っている担当者へご確認いただきたい)。
パラメータで設定する値を体系化し、管理、付番することで、公式アカウントのどの投稿から流入してきたかも特定できるようになる。
パラメータをつけるとURLが長くなってしまうが、その際は前述のbit.lyなどのURL短縮サービスを使えば解決できる。
Twitterユーザーが自由に投稿するURLには、あらかじめパラメータを付加することはできない。こうしたコントロールしにくいURLはどうすればいいだろうか。
Twitterが提供している検索機能を利用することで、特定のURLだけを検索することは可能だが、前述の通り、URL短縮サービスでURLを変換してしまったものについては検索結果として知ることは難しい。
しかし、流入数の把握はできなくても、どのくらい自社サイトのURLが投稿されているかを知ることも状況把握という意味では重要だ。
そこで、Twitterが提供しているAPI機能を利用して提供されている、ある意味サードパーティ的なサイトをご紹介しておく。
「Topsy」はTwitter上の情報を検索できる検索エンジンである。投稿されたつぶやきに含まれているURLを集計しており、どの程度の人がそのURLを投稿したのかという情報をURL単位で知ることができる。投稿されたのがbit.lyなどの短縮URLサービスを使って短縮されたURLであっても、遷移先のURLまで取得して集計してくれるため、かなりの精度で自社サイトに関する投稿を把握できるだろう。
「site:ドメイン」で検索することでドメイン単位で投稿数を把握できるため、運営サイトのドメインで検索すると、どのくらいのユーザーが運営サイトのURLを投稿しているかがわかる。
ただし、このサイトはあくまでTwitterの公式ツールではないというところに注意しておきたい。TwitterのAPIはまだ不安定な場合もあり、すべてのデータが取得できているとは言い難い。あくまで参考値として見るのがよいだろう。
今回は、Twitterの効果測定を行う上で最も重要であり、気になる部分でもある流入分析について触れた。次回は、ブランディングについて解説したい。
2001年に国内大手航空会社のシステム子会社に入社後、システムエンジニアとして予解約システムの開発、予約フロー設計に携わったのち、コンテンツディレクターとしてサイトリニューアルなどを手掛けた。その後は、同社内のマーケティング戦略立案支援やウェブ解析の導入や活用促進に携わった。オムニチュアへは2008年に入社。エンドユーザーとしての経験を活かし、現在は企業のオンラインマーケティングを成功に導くためのコンサルティング業務を担当している。学習院大学法学部卒。
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