Advanced Micro Devices(AMD)は、新しいモバイル向けプロセッサの展開の一環として、グラフィックテクノロジにおけるIntelに対する優位を示そうとしている。
Intelの競合であるAMDは米国時間9月10日、メインストリームノートPC向けの新しいプロセッサを発表し、そのATIグラフィックユニットがもたらすビジュアル能力を強調した。
AMDによれば、今回消費者はビジュアル機能をはっきりと認識することになるだろうという。クライアント製品マーケティング担当ディレクターのBob Grim氏は、電話インタビューの中で次のように語った。「小売店で2つのシステムが並べて置いてあるのを見れば、それが今までにないビジュアル体験であることに気づくだろう。われわれは大きく方向転換し、コンポーネントの仕様についてよりも、そのテクノロジによって可能となる利用法についてより多く語るつもりだ」
AMDのグラフィックチップに基づく「VISION」テクノロジは、「Windows 7」に組み込まれたマルチメディアプログラミングインターフェースであるMicrosoftの「DirectX」を補完するものだ。例えば、あるビデオフォーマットを別のフォーマットに変換するトランスコーディングを、グラフィックプロセッサ上でより速く実行することができる、とAMDは言う。
プロセッサについて言えば、AMDの「2009年メインストリームノートPC」ラインアップの一部として10日に発表された新しいプロセッサは、速度は最大2.6GHzで、45ナノメートル製造プロセスを使用している。この形状は、Intelがここ1年半ほど提供しているモバイルチップと同等だ。
AMDによれば、このメインストリームノートPC向けチップは、ほぼ2時間(1時間55分)の「アクティブ時のバッテリ寿命」と、ほぼ5時間(4時間55分)の「休止時のバッテリ寿命」を実現するという。
一方で「超薄型」ラップトップの分野では、同社はVISIONブランドとして4種類のプロセッサを用意している。その一部はすでにHewlett-Packard(HP)のようなPCメーカーが使っている。
メインストリームのノートPC向けにはアジアの一部で9月2日に提供が開始されている。グローバルでは、Windows 7のリリースにあわせて提供されるとAMDは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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