ソニーマーケティングは9月9日、ソニーの新製品を一堂に展示する特約店向け内覧会「Sony Dealer Convention 2009」を開催した。9月11日まで行われる。
会場内には新製品150機種以上を展示。ドイツ・ベルリンで開催された「IFA2009」にも出品されていた3D対応の液晶テレビ「BRAVIA」や薄型モバイルノートPC「VAIO X」ほか、まもなく発表される「参考出品」製品が数多く展示され、来場者の注目を集めていた。
基調講演には、ソニーマーケティング 代表取締役 社長の栗田伸樹氏が登壇。「2008年10月のリーマンショック以来落ち込みが続いていたが、エコポイントによる需要喚起やアナログ放送停波に向けた買い換え需要から、経済状況は底打ちされた」と説明した。
中でも、世界初となる4倍速表示機能を搭載した「BRAVIA」が好調という。また、独自の高画質回路「CREAS 2」を搭載したBlu-ray Discレコーダー、暗いところでも高画質撮影ができる「“Exmor R”CMOSセンサー」を搭載したデジタルハイビジョンビデオカメラなどで他社との差別化を図る考えだ。「明らかな差異化ポイントのある商品群を持つ。絶対の自信を持って(年末商戦に)臨みたい」(栗田氏)と語った。
また、デジタルテレビの世帯普及率が6割を超えたことを受け「今後は2台目を意識したものにしていく」という。具体的にはHDD&Blu-ray Discレコーダーやサラウンドヘッドフォンなどと組み合わせ、セット提案していく方針だ。
年間最大の山場となる年末商戦はアクセサリ販売を強化するとのこと。9月に発売されるデジタルカメラ「Cyber-shot DSC-WX1/TX1」と組み合わせて使えるオプション製品「Party-Shot IPT-DS1」もその1つで、これは笑顔を探し出して自動撮影してくれるというアクセサリで今後の拡販を狙う。
店頭では実際に音楽の視聴ができるソニーヘッドホンコーナーを設置するなどして、前年比2倍のアクセサリの売上げを目指すとした。
ハワード・ストリンガー氏は、2010年までに製品カテゴリの90%をネットワークやワイヤレスに接続するとしているが、これについて栗田氏は「ネット接続は入場券にしか過ぎない。大切なのは何ができるのかという『コト軸』提案」と語る。
栗田氏はコト軸提案の例として、テレビで写真やメッセージを受信できる「〈ブラビア〉ポストカード」と「x-Rader Portable」を例にあげた。x-Rader Portableは、同日に開発を明らかにしたソーシャルマッピングサービス「PetaMap」の情報を「プレイステーション・ポータブル」(PSP)で持ち運べるサービスだ。
「ソニーならではのサービスや製品を強みとし、さらなるブランド力をアップし、ソニーの復活を確実なものにしていきたい」(栗田氏)とした。
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