インテルは9月8日、デスクトップPC向けプロセッサ「Core i7-870」「Core i7-860」「Core i5-750」を発表した。45nmプロセスの「Nehalem」アーキテクチャを採用し、高性能化と省電力化を図った製品群だ。
インテルは2008年11月に「Nehalem」アーキテクチャを採用したハイエンドデスクトップ向け製品を、2009年4月にサーバ向け製品を発表しており、今回の3製品はこれに次ぐものとなる。「今回は高い付加価値を、主流価格帯のデスクトップPC向けに提供する」(インテル代表取締役社長の吉田和正氏)
「インテル ターボ・ブースト・テクノロジー」と呼ばれる技術を採用し、負荷に応じてアクティブなコアの数を動的に切り替える。このため、負荷が軽い処理の場合は1コアのみを使い、消費電力を抑えるという。さらに、高い負荷の処理をする際にはプロセッサの周波数を自動的に増加させる機能も備えた。例えば2.66GHzのCore i5-750プロセッサであっても、高負荷時には3.2GHzまで周波数が高まるとのことだ。
処理速度については、たとえば1920×1080のWMVHDビデオをMPEG2ビデオにエンコードするとき、Core i7-870のほうが既存の「Core 2 Quadプロセッサ Q9650」よりも33%処理が早かったという。
これらのプロセッサを搭載したPCはデルやエプソン、マウスコンピューターなどから同日発表されている。価格は機種によって異なるが、例えばCore i5-750を搭載したマウスコンピューターの「Lm-i470BC」は6万9930円となる。
また、吉田氏は同じく「Nehalem」アーキテクチャを採用したノートPC向けのプロセッサも9月末に発表する計画であることを明らかにしている。
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