フリービットQ1決算は増収減益、新規事業への先行投資が影響

永井美智子(編集部)2009年09月07日 20時57分

 フリービットは9月7日、2010年4月期第1四半期の連結決算を発表した。携帯電話などをウェブサーバ化する「ServersMan」や中国事業など、新規事業への投資が大きく、増収減益となった。これらの投資は、2012年4月期に売上高300億円、経常利益45億円を達成するために必要としている。

 売上高は前年同期比18.1%増の32億2700万円、営業利益は同75.0%減の1億2200万円、経常利益は同39.3%減の2億8700万円、純利益は同40.4%減の2億8700万円となった。

 営業利益が落ち込んだ主な要因は、新規事業への先行投資のほか、ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)における「ひかりone Tタイプ(旧TEPCOひかり)」のユーザー移行施策がある。また、前年同期はテレコミュニケーション事業の一部において、前期分がずれこんで計上したため、一時的に営業利益が多くなっていたという理由もある。

 DTIについては、ひかりone Tタイプの退会率が高いため、Bフレッツやひかりoneギガ得プランへに移行してもらうことで、退会率の低下を図っている。DTIの7月の退会率は1.17%と減少傾向にあるほか、退会希望者のうち41.0%は同社のリテンション活動により退会を思いとどまったとのことで、施策が少しずつ効果を上げているとのことだ。

 このほか、ウェブマーケティングとテレマーケティングを組み合わせることで新規ユーザーの獲得を図り、下半期にはDTIの会員数を純増に転換させたいとしている。

 新規事業については、iPhoneアプリ「ServersMan@iPhone 3.0β」を同日、77カ国向けに無料公開した。これに伴い、これまでの日本語、英語、中国語に加えて、新たにフランス語、ドイツ語にも対応した。

 また、Windows PCやMacで使える「ServersMan mini-Desktop」も同日公開した。ServersMan@iPhone 3.0βと組み合わせて使うことで、iPhoneからPC内のファイルを閲覧できるほか、iPhoneで撮影した写真をMacに転送し、さらにPicasaやFlickrといった写真共有サイトに自動アップロードすることも可能になるという。

 さらに、ServersManのネットワーク接続ストレージ(NAS)版についても、ネットワーク機器メーカーのプラネックスコミュニケーションズが製品に同梱して販売することが決まったとのことだ。

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