IBMは9月1日、2009年上半期の「X-Forceトレンド&リスクレポート」の結果を発表した。ウェブクライアント、ウェブサーバ、ウェブコンテンツなどへの脅威について、対処できないほど攻撃が集中しており、かつてないほど危険な状態になっていると警告している。
IBMは、PDFファイルによる攻撃の巧妙度が増したことを指摘する。2009年上半期に公開されたPDFの脆弱性は、2008年通年に公開された合計数をすでに上回っており、マイクロソフトOffice文書の脆弱性を上回ったという。
ただ、2009年上半期における全体的な脆弱性の数については、前年同期に比べて8%減少した。マルウェアの数は同9%増で、トロイの木馬が全体の55%を占めている。
フィッシング発信元の国も2008年から大きく変化した。2008年にはスペインとイタリアが2大発生元だったが、スペインはトップ10に入らず、イタリアは10位となった。2009年の第1位はロシアで、47%を占めている。なお、ロシアは2008年、トップ10に入っていなかった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス