警察庁はこのほど、2009年上半期のサイバー犯罪の検挙状況を発表した。
まとめによると、2009年上半期のサイバー犯罪の検挙件数は、前年同期比76.6%増加の3870件。中でも「不正アクセス禁止法」違反による検挙件数が1965件となり、前年同期の157件に対して、約12.5倍と大幅に増加した。警察庁によると、この増加は「ヤフーオークション詐欺・イーバンク銀行不正送金事件」として検挙された犯行グループによる犯罪が1813件にも及んだことが要因としている。
そのほかの犯罪では、「出会い系サイト規制法違反(禁止誘引)」が184件で前年同期比15.7%増。ネットワーク利用詐欺が706件(前年同期比21.1%増)、「児童買春および青少年保護育成条例違反」が328件(同33.7%減)、「わいせつ物頒布等および児童ポルノ事犯」が247件(同19.9%増)となった。
また、都道府県警察の相談窓口で受理したサイバー犯罪などに関する相談件数は、前年同期より13.6%増となる4万3756件。中でも 「インターネット・オークション」に関する相談が前年同期比の19.8%に減少した一方 「詐欺・悪質商法」(前年同期比27.4%増)や「迷惑メールに関する相談」(同16.9%増)が増加した。
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