Mozillaは米国時間8月12日、オープンソースブラウザ「Firefox 3.5」のユーザビリティをテストするアドオン「Test Pilot」を公開した。これは、ユーザーによるテストとフィードバックをより簡単で楽しいものにする試みだ。
Mozilla LabsのJinghua Zhang氏は、ブログへの投稿にこう書いた。「われわれは、あらゆるレベルのスキルとあらゆるレベルの技術的知識を持ったFirefoxユーザーが、FirefoxとMozilla Labsの実験を向上させる手助けをしてくれることを期待している」
このオプトイン方式のプログラムにより、登録するユーザーは「最新の機能とユーザーインターフェースのアイデアを誰よりも早く試用することのほか、自分たちのテスト結果が製品の設計にどのように寄与し得るかを知ること」が可能になる、とZhang氏は書き、製品使用に関するデータがプログラム参加者の許可なしに送信されることはないと付け加えた。
テストデータは匿名化されて集められ、ユーザーの個人データを特定できない状態で一般向けに提示されることになる、とZhang氏は述べた。
Mozilla LabsがTest Pilotについて初めて明らかにしたのは2008年3月のことだった。当時の最高イノベーション責任者Chris Beard氏はブログ投稿の中で、Mozillaの新しい実験を試すことに興味を持つ人たちの「注目を集めるには、ブログ界と口コミに頼る」必要があると書いていた。
「このやり方の問題は、たまたま特定の実験について(特定の日に)耳にした人たちだけのフィードバックになるという、構造的な偏りがあることだ。これらのケースでは、技術に精通したアーリーアダプター層に偏ってしまう。したがって、はるかに大勢でさらに増え続けている主流のユーザー基盤を代表する結論を導き出すことは、非常に困難になっている」(Beard氏)
Beard氏は、Mozillaの機能に関する実験がそれぞれ個別に行われるので、実験のたびにテスト志願者の募集を「ゼロから始める」必要があると付け加えた。
Test Pilotを導入すると、ブラウザウィンドウの右下にアイコンが常駐するので、ユーザーは常に、近く開始されるテストや実施中のテストを目にすることができる。
同プログラムへの登録を希望する人は最初に、技術的知識のレベルを測定する調査にすべて答える必要がある。
Zhang氏によると、Test Pilotプログラムは「まだ0.1リリースの段階」であり、「今後数週間以内」に改良版が入手可能になる予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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