Verizon Communicationsが、新しい「Widget Bazaar」をサードパーティーの開発者に開放する準備を進めている。これは同社の「FiOS TV」サービス向けに「アプリケーションストア」を創設する動きで、テレビの視聴方法を永久に変える可能性もある。
Verizonは米国時間7月15日に初めてWidget Bazaarを発表した。当初VerizonはWidget Bazaarについて、同社のパートナーがFiOS TVの顧客向けに開発する新しいウィジェットやアプリケーションを扱うオンラインストアだと説明していた。同社の幹部たちはこの時点で、サードパーティーによって開発されるアプリケーションが多数登録され、Widget Bazaarが大規模化する可能性について控え目に語っていた。
だがVerizonは今、サードパーティーのソフトウェア開発者にアプリケーションプログラミングインターフェース(API)やソフトウェア開発キット(SDK)を提供するなど、FiOS TV向けのアプリケーションストアに対してはるかに大きな野心を抱いていることを明らかにしている。また、こうしたアプリケーションの承認プロセスの構築も計画している。Verizonは、新しい携帯電話アプリケーション向けに7月28日に発表した「VCast」アプリケーションストアと同様に、開発者が自作のアプリケーションに課金することを許可する予定で、同社の料金請求システムを利用してアプリケーション料金も請求できるようにする。
Verizonの最高情報責任者(CIO)Shaygan Kheradpir氏はこう述べた。「われわれは最初から、FiOS TVを革新のためのプラットフォームにしたいと話していた。だから、特定の開発者の輪に革新を閉じこめておくつもりはない。とはいえ、われわれは一度に1歩ずつ物事を進めている。パートナーのアプリケーションからスタートし、その後サードパーティーの開発者への門戸開放に向けて動くことになるだろう」
アプリケーションの承認手続きの詳細については明らかにされていないが、Widget Bazaarに関するビジネス契約は、最近発表されたVCastアプリケーションストアの契約と似たものになるだろう。つまり、アプリケーションの売り上げの70%は開発者、30%はVerizonに配分されると思われる。これは、Appleが人気の高い「App Store」の売り上げに適用している分配率と同じだ。
VerizonはWidget Bazaarの開発者向けSDKをリリースする2009年第4四半期に詳細を明らかにするだろう、とKheradpir氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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