軍隊職員にとって、家族や友人と定期的に連絡を取り合うことは難しい。海外に赴任している人の場合は、特にそうだろう。Googleは、同社最新のキャンペーンで、そうした状況を改善しようとしている。
Googleの公式ブログによると、同社は軍隊の現役軍人に対し、「Google Voice」のアカウントを優先的に提供するという。米陸軍軍曹のDale Sweetnam氏は米国時間8月4日のブログ投稿で、末尾が「.mil」のアドレスを持つ軍隊職員は、申請後24時間以内にGoogle Voiceの招待を受け取ることができると述べている。
米陸軍の「Training with Industry」プログラムでGoogleと協力しているSweetnam氏は自身のゲスト投稿で、海外にいる軍隊職員に電話をかけることの難しさについて説明している。
「わたしは陸軍ジャーナリストとして、イラクで13カ月を過ごした。イラクでは、ブラックホークでバラドやバグダッドの上空を飛び回って、仲間の兵士に関するニュース取材をした」とSweetnam氏は書いている。「これは、肉体的にも精神的にもきつい経験だった。しかし、1日の終わりに家に電話しても、電話に出る人が誰もいないときが、一番つらかった」(Sweetnam氏)
無料のGoogle Voiceサービスを使えば、軍隊職員は任意の電話を自動的にならすことのできる単一の電話番号を設定したり、ボイスメールを文字に起こしたテキストを受信したりすることが可能だ。家族や友人は、その1つの電話番号を把握しておくだけでいい。赴任先が頻繁に変わる職員にとっては、これは有益な機能だ。さらに、Google Voiceの番号をダイヤルして、海外に赴任している兵士宛てにボイスメールを残すこともできる。そのボイスメールは、インターネット接続機能を備えたモバイルトレーラから受信できる。
末尾が「.mil」の電子メールアドレスを持つ米軍の現役軍人は、軍隊職員向けGoogle Voice招待のページで、無料アカウントを登録することができる。
「わたしは、Googleを訪れた際に、アカウントを登録した。そして、ここ米国でのコミュニケーションは、以前よりも遙かに簡単になった」とSweetnam氏は書いている。「わたしが戦地に復帰したときは、Google Voiceによって、人生の管理が少し楽になるはずだ」(Sweetnam氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス