GoogleがモバイルOS「Android」の「Donut」開発ブランチ向けに最新バージョンのコードをリリースしたが、期待されていたマルチタッチ機能は搭載されていなかった。
Donutは、オープンソースであるAndroidプラットフォームの次期バージョンに組み込まれる予定のコード群だ。4月には「Cupcake」がAndroidのメインのコードに統合されているが、Donutはそれに続くものだ。Android OSの現バージョンは「1.5」となっている。
Androidの開発を統括しているGoogleがDonutの新しいコードを公開したのは、米国時間7月25日のことだった。XDAフォーラムの開発者らは今回のリリースに対して、新しいDonutコードではマルチタッチ機能をサポートすべきだという反応を示していた。マルチタッチとはAppleの「iPhone」などのデバイスに搭載されている機能で、アプリケーションを操作するときに、複数の指を使って画面の大きさを変えたり画面を回転させたりといった動作を実行できる。
しかし、Google Androidフレームワークの開発者Romain Guy氏は、マルチタッチを求める声に反論し、DonutはAndroidの次期バージョンのリリース候補版というわけではないことを強調した。
「Donutが『Android2.0』になるわけではなく、Donutにはマルチタッチのサポートは含まれない」と、Guy氏は25日、Googleグループのブログ、Android Developersに投稿している。
Donutは開発ブランチであるため、そのコードはたたき台として作られており、メインのAndroid OSに組み込まれると決まっているわけではない。
Androidの開発者らは新しいDonutコードでの変更点をリストアップしていない。だが、XDAフォーラムの開発者らは、ユニバーサル検索とCDMAをサポートする機能が含まれているのではないかと推測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」