ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は7月21日、BSAが組織内違法コピー撲滅のため開設している情報提供窓口への通報件数が2009年上半期に275件となり、過去最多を記録したと発表した。
組織内違法コピーとは、企業や学校、病院などにある複数のコンピュータで違法にコピーされたソフトウェアを使っている状態を指す。例えば、1台のコンピュータでのみ使用することが許諾されたソフトウェアのパッケージを入手して複数のコンピュータにインストールするような場合がこれに該当する。BSAによれば、現在日本でもっとも多く見られる違法コピー形態であるという。
BSA日本担当事務局長の松尾早苗氏は、通報件数が過去最多ペースを記録している理由について「コンプライアンス意識の浸透により職場の健全化を願う人が増えたためと考えている。また、自治体の違法コピーに関連した報道がその意識をさらに刺激し、通報件数に影響したのではないか。ただ、景気低迷に伴う経費節減を理由に、違法コピーを容認する組織が増加している可能性も否定できない」と述べている。
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