日本ヒューレット・パッカードは7月16日、個人向けノートPCの秋モデルとして、ミニノートPC「HP Mini 110」を含む7機種を発表した。同社のオンラインストア「HP Directplus」とHP Directplusコールセンター、常設展示スペースHP Directplus Station、販売代理店HP Directpartnerにて同日より、7月下旬より一部量販店にて順次販売を開始する。
ミニノートPCのHP Mini 110は、価格・性能・機能・携帯性・操作性などの要素をバランスよく備えたスタンダードモデルだ。「HP Mini 1000」の後継となるもので、299ドルのネットブックとして海外で発表していたPCが日本でも投入された。
プロセッサに最新世代のインテル Atom N280を搭載し、大容量HDD(160Gバイト)搭載モデルと高速SSD(32Gバイト)搭載モデルの2機種をラインアップした。ノングレアで見やすい10.1インチワイド液晶ディスプレイ(1024×576)と、フルサイズの92%にあたる打ちやすいキーピッチ17.5mmのキーボードを搭載。価格は4万円台となっている。
筐体デザインには、エネルギーがぶつかり合うさまを表現した「ZEN-design」の「uzu(渦)」をデザインパターンに採用する黒ベース(漆黒)と白ベース(白磁)の2種類に加え、HPでは初となるピンクベース(淡紅藤)のモデルを用意した。全てのデザインパターンは塗装ではなく、成型過程でボディ素材の内部にパターンを転写するHP Imprintテクノロジーを採用しており、精巧で美しい外観の実現と耐久性を両立した。
ピンクベースのモデルは、これまでアメリカやヨーロッパを拠点にインダストリアル・デザイナーとして活躍してきたHPの女性デザイナーによるデザインで、カンナの花をモチーフとしたデザインパターン「canna(カンナ)」をあしらった。輝き続ける自立した大人の女性をイメージしたという。
価格および販売開始日は以下の通り。
一方、ノートPCの秋モデルは、17.3インチワイド液晶搭載モデル「HP Pavilion Notebook PC dv7」、16インチワイド液晶搭載モデル「HP Pavilion Notebook PC dv6シリーズ(インテルプロセッサモデルdv6i/AMDプロセッサモデルdv6a)」2機種、12.1インチワイド液晶搭載モデル「HP Pavilion Notebook PC dv2」、12.1インチワイド液晶搭載のタッチ操作対応モデル「HP TouchSmart tx2 Notebook PC」、16/15.6インチワイド液晶搭載のベーシックモデル「HP G61 Notebook PC」の計6機種。
HP Pavilion Notebook PC dv2にはAMDの薄型モバイルPC向けプラットフォーム「Yukon」を採用した。最新デュアルコアプロセッサを搭載し、パフォーマンスを向上している。量販店モデルにはAMD Athlon Neo X2デュアルコア・プロセッサ L335、HP DirectplusモデルではAMD Turion Neo X2デュアルコア・プロセッサ L625を採用している。
また、量販店モデルとHP Directplusモデルともに、独立チップのATI Mobility Radeon HD3410グラフィックスを搭載し、そのハイパフォーマンスなグラフィックス性能はスクウェア・エニックスから「ファイナルファンタジーXI for Windows」の動作認定を受けている。
HP Pavilion Notebook PC dv2とHP G61 Notebook PCを除く全製品に、高速な回転数7200rpmのSerial ATA HDDを搭載し、データアクセス速度を向上した。最大搭載容量はHP Pavilion Notebook PC dv7が最大1TB(500Gバイト×2)、HP Pavilion Notebook PC dv6iとdv6aは大容量で、ハイビジョン動画などサイズの大きなデータの大量保存も可能だ。
なお、ノートPC秋モデルは、Windows Vista Basicを搭載した一部モデルをいた全製品が、「Windows 7」への無料アップグレードプログラムに対応している。
各機種の価格および販売開始予定日は以下の通り。
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