Googleが、「Gmail」の「Labs」から「Tasks」機能を卒業させた。管理好きな人はこの動きを喜ぶに違いない。この機能は、2008年後半以降、誰もが自分のアカウント内で有効にできる状態にあったため、このこと自体は大きなニュースではない。しかし、GoogleがGmailのLabsから何かを卒業させるのは、今回が初めてだ。GmailのLabsは、Googleがまだ広く公開する水準に達していないと判断した機能を試すための場所である。
この格上げに関するブログ投稿で、GoogleはLabsの人気の低い機能を最終的に廃止する可能性があることを明らかにした。しかし、Googleは、その機能の数々がどのようにしてランク付けされるのかは明らかにしていない。Tasksは、Gmailだけで提供されていたわけではなく、おそらくこのことが、Tasksが成功した大きな要因の1つだったのだろう。Googleは、Tasksを「Google Calendar」に拡張したほか、オフサイトでアクセスできるスタンドアロンのウィジェットとしても公開している。
Tasksは、Labsの全アドオンの中で、最も標準的かつ市場性の高いものの1つでもある。これは、ユーザーが深夜に電子メールを送信する前に数学の問題を解かせるツールである「Mail Goggles」や、ほかの言語で書かれたメッセージを変換するインスタントメッセージ翻訳、ユーザーがマウスジェスチャで受信箱を移動できるようにするアドオンなどと同様である。しかし、これらの本格的な機能群は確かに便利ではあるが、自社の管理用ツールの統合を求めている企業顧客への売り込みが難しい。
GoogleはTasksの格上げとあわせて、同社のカレンダーサービスにラボセクションを追加した。現在、機能追加を可能にする6種類の実験的機能が公開されている。これには、背景画像によってカレンダーのルック&フィールを変更できる機能や、次の会議の開始時間まで何時何分あるかを確認できる機能などが含まれる。
Googleは、アプリケーション開発者がカレンダーと並んで表示されるウィジェットを作成できるようにするパブリックAPIも作成した。これによって、開発者は、ユーザーが自分のカレンダーに追加できる機能をより迅速に開発できるようになる可能性が高い。これは、Googleがマッピングアプリケーションの開発をオープンにしたときと同じである。GoogleはGmailについてはまだこの方策を実行しておらず、その代わりとして、「Yelp」や「Flickr」といったサイト向けのコンテンツプラグインなど新しいアドオンを作成したいときに、開発者に参加してもらう方法を選択してきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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