Cisco Systemsが米国時間7月14日にリリースしたセキュリティレポートによると、オンライン犯罪者らは、電子メールによるフィッシング詐欺に引っかからない人でも携帯電話では容易にだますことができると考えているという。
サイバー犯罪に関する様々な話題を取り上げたこのレポートには、テキストメッセージ詐欺、特に合法的な銀行からのものと見せかけた虚偽のメッセージが増加傾向にあると記されている。
多くの詐欺では、SMSメッセージによって受信者にある電話番号に電話をかけるように誘導する。その電話番号にかけると、自動メッセージによってログインIDまたはアカウント番号とPIN番号を入力するよう求められる。他に、合法的なサイトに見せかけたフィッシングサイトへと導くURLを含むメッセージもある。
ノースダコダ州ファーゴの携帯電話ユーザー、ニューヨーク州のFirst Community Credit UnionやBuffalo Metropolitan Federal Credit Union、およびニューヨーク州とペンシルベニア州のBCT Federal Credit Unionの顧客をターゲットにした詐欺が存在したと、レポートには記されている。
Ciscoの主席セキュリティ研究員であるPatrick Peterson氏は、「人々は電子メールやウェブでは決して個人情報を渡さないのに、音声に対しては簡単に情報を提供してしまう」と述べた。
一方サイバー犯罪は、ますます巧妙になっており、実世界のビジネスモデルが適用されるようになってきている。例えば研究員らは、主要なアンチウイルスベンダーの製品に対して無償でマルウェアやウイルスをテストする「VirTest」という名のサービスを検出したと、Peterson氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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