米裁判所、著作権を巡る集団訴訟でYouTubeに有利な判決

文:Greg Sandoval(CNET News) 翻訳校正:編集部2009年07月08日 11時55分

 少なくとも3人の著作権保有者から著作権侵害訴訟を起こされているGoogleのYouTubeは米国時間7月7日、法廷でいくつかの小さな勝利を勝ち取った。

 今回の決定は、より大きな訴訟である、MTVやParamount Picturesの親会社Viacomが2007年3月にYouTubeを相手取って起こした訴訟とは無関係だ。しかし、Googleは、米連邦裁判所に対し、欧州のサッカーリーグによる法定損害賠償請求を棄却させることに成功した。

 ニューヨーク州南部地区のLouis Stanton米地方裁判所判事は、英国のサッカーリーグであるPremiere Football Leagueの動画は外国作品であるため米著作権法の対象外となると述べ、懲罰的損害賠償請求も棄却した。

 同著作権法は「適切な時期に登録されなかった外国および国内の全作品について法定損害賠償を禁じている」とStanton判事は書いた。

 同サッカーリーグは、米国音楽出版社協会(NMPA)やBob Tur氏などを含む集団訴訟原告団の一員である。Tur氏は、1990年代前半のロサンゼルス暴動や警察によるO.J. Simpson氏の追跡劇など、有名な映像を多数報道したことで知られているジャーナリストで、YouTubeを著作権侵害で訴えた最初の人物だ。

 Stanton判事の今回の判決が、集団訴訟原告団のほかのメンバーにどのような影響を及ぼすのかは不透明だ。ともに米国に拠点を置くTur氏とNMPAの作品は、米国著作権法の対象になる。

 この集団訴訟の弁護を務めるニューヨーク州の法律事務所Proskauer Roseの弁護団は、インタビューの要請にすぐには応じなかった。

 今回の集団訴訟とは無関係のViacomによる訴訟は、現在も係争中である。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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